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こちらサダハシ探偵事務所
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涙がかすみながらも、どことなく楽しげで嬉しそうな少女がこっちを見ていた。
「おっ、大丈夫かいお嬢ちゃん」
「あっ・・・ありがとうございます...」
正直に心の思いを言えない気持ち、よーーーくわかる。いやだってこの顔からして絶対まだいいたいいことあるじゃん。俺が小学校の時も同じような子が居たし、自分だってそんな時があった。しかし残念ながら、人の心を読み取るような、どこぞのラブコメのヒロインのような能力は持っていない。
「まぁ、なんか絡まれたら正直に言ったほうがいいぜ。んじゃまたな」
「は…はい、また...」
どうしよう、すんごい離れ難いんですが。とりあえず、こんな言葉を投げかけた以上言うこともないので、仕方なく離れることに。にしても...
「あの子すんごい可愛かったなぁ」
...もうロリコンでいいかな。

買うものも買ったし、もうそろそろ日が沈みそうなので、帰ることに。今まで見た道を見直しても、やっぱり日本とほぼ変わってないことがよくわかる。スーパー、カメラの現像をする店、食器屋、本当によく見るものばっかりだ。ただ、嫌な予感がするのは、写真の現像屋がある時点で、文化がそれくらいのものだと言うこと、つまりパソコンがまだ発明されてない文明かもしれないと言うことだ。商店街だからかもしれないが、家電などを売ってる店を見たことがない。もしかすると、家電というものがまだそこまで普及してないのではないだろうか。色々と頭によぎるが、まぁあとでおっちゃんに聞けば済む話か。
...にしても遠すぎる。スーパーから15分くらい歩いたのにやっと後もう少しというところだ。商店街があったり、発展してたりするのは一角だけで、残りの道は田畑と家くらいしかない。人によっては15分なんてあっという間かもしれないが、日曜日に暇さえあればゲームしてるやつにとっては、試験前に1日だけ勉強して、なんだ、こんなに範囲広いならもっと前からやればよかったと思うくらい辛い。まぁ、要するに自業自得なんですが。
「帰ったでぇ」
「おう、おかえり、どうだったい町は」
「あぁ、なんとなく元々住んでたところと似てたし、まぁ良かったんじゃないかな」
「もともと住んでたって...ニッポンとかいうところか。雰囲気が同じなんて変わったこともあるんだな」
「まぁ、詳しく言えば、向こうよりこっちの方が時代遅れなんだけどさ...。あ、そうだ。スーパーでなんか少女とおっさんが喧嘩しててさ、色々あって帽子かぶりなおしたらさはっとして、なんか普通に事件解いちゃったんだけどさ、おっちゃんなんかこの帽子のこと知らんかい?」
「あぁ説明してなかったっけか。その帽子、実は3代前からあってだなぁ、その3代前の人が警察で事件を解いてたそうな。んで、結構事件を解決してたから有名だったんだとよ。もしかするとその帽子に、その人
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