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こちらサダハシ探偵事務所
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通は自分の使いやすい手で取らないかい?しかも、もしそれが嘘であっても、バッグのに手が届くまでに体一個分の距離が必要。でも、お嬢ちゃんはまだそこまで腕は長くない。おかしいと思わないかい?」
「…!なっ、なんだい。俺が犯人だと言いたいのかい?そんなら、証拠見せろや。俺はがやったとかいう証拠を!」
「ん、いいだろう。さっきおっさん、お嬢ちゃんと言い合ってる時に、さっき買った財布の皮がほずれたっていってたな。あんた、買ったばっかりの財布がちょっと触っただけでほずれると思うか?相手を混乱させて、その隙に入れ替えてるんじゃないのかい?」
「っ…!!そんな無茶な話」
「もし証拠を出せというなら、今おっちゃんのジャージのポケット、左右にあるが非対称だよな。ちょっと右側の方に手を入れていいで」
「っくっそっ!」
まるでやり返すように途中で言葉を遮って、いつの間にかいなくなっていた野次馬を押して逃げようとした…が…
「署までご同行を」
途中話している間にスーパーの店員が読んだんだろう、警察がすでにそこにいた。って…
「若けぇ…」
お前も高校生だろと突っ込まれそうだが、警官だって俺と同じくらいの女。そういえば声スーパーの店員もそんな歳とってるようには思えないな…
おっさんは諦めたのか、そのまま女警官に連れられ署まで連れてかれた。てか、この世界にも警察ってもんが成り立ってるんだな。
…にしてもこの帽子…
「…っすっ、すいませんっ」
帽子をとって眺めようとすると、先ほどと同じく細々としながらも少し嬉しそうな少女の声が聞こえた。

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