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戦国異伝供書
第一話 語ることその一
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てか」
「そしてです」
「内外から豊かにしていくか」
「南蛮の、そして明のよきものも入れながら」
「そうして強くもなるか」
「そうなります、上様はそうしたことをお考えです」
 信長、彼はというのだ。
「既に」
「ううむ、凄いのう」
 柴田と並ぶ織田家の武の二枚看板とされていた佐久間信盛もここで言ってきた。
「そこまでなるとはな、尾張一国をどうかと言っていた時と比べると」
「変わりましたな」
 その佐久間に滝川一益が応えた。
「あの頃と比べると」
「まことにな」
「変わりました」
「天下を統一してな」
「さらにですから」
「全く以て変わったわ」
「実に」
 佐久間も頷くことだった、そして彼はさらに言った。
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