暁 〜小説投稿サイト〜
デート・ア・ライブ〜崇宮暁夜の物語〜
<フラクシナス>に再来訪
[1/6]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

第二の精霊《ハーミット》による空間震と、DEMからの派遣社員リンレイのCRユニットによる被害で悲惨な姿と化したデパートとその他のビル群。

「結局、間に合わなかった上に、後始末やらされるとわ」

「仕方ない。 遅れた私達が悪い」

暁夜と折紙は災害復興部隊と共に壊れたデパートとビル群の修理を行っていた。

「んな事言ってもよー。 ってか、その手に持ってる変な人形(パペット)なに?」

「落ちてるのを見つけて、気に入ったから拾った」

「成程成程。汚いから捨てよーな、折紙ちゃん」

()だ。 この人形(パペット)は持って帰る」

「ダメです! 早く捨ててきなさい!例え、明日から俺の服が全て女性物になろうと、童貞を散らされようと、襲われようとも、お兄さんは許しません!」

白い生地で兎という事は分かるが、なぜか右目が黒いボタンらしき物で隠れていて、まるで眼帯をしているようになっている人形(パペット)を胸に抱き寄せて、折紙は首を横に振った。

「それの何が良いの!? もっと可愛い人形(パペット)買ってあげるからそれはやめよ!?」

「この良さが分からないなんて、貴方の感性はとても残念」

「お前にだけは言われたくないよ!?」

と、兎型人形(パペット)を捨てる捨てないで言い合っていると、

「そこの二人! 遊んでないでテキパキ動く!」

上空から崩壊したビルを修復する災害復興部隊隊員、瀬戸(せと) 李衣菜(りいな)が怒声を上げる。

「暁夜、怒られた」

「俺が悪いみたいな言い方やめて!? 半分以上お前が原因だからね!?」

少しムスッとした表情で暁夜にジト目を向ける折紙に、暁夜は大声を張り上げた。

「まだ遊んでんの!! アンタらの隊長に全然役に立たなかったって伝えるわよ!!」

「それだけは勘弁!」

「それは困る」

暁夜と折紙は、李衣菜の脅迫に逃げるように修理を再開する。ただ、CRユニットを纏う折紙と違って暁夜の方は随意結界(テリトリー)展開を数分ほどしかできないため、修理ではなく、瓦礫などの撤去作業しか出来ることが無い。よって、暁夜は折紙が修理する箇所の瓦礫を撤去していくしかないので、中々修理は進まない。

「暁夜、遅い」

「これでも頑張ってる方なの!焦らさないで!!」

思わず女みたいな言葉遣いでキレる暁夜。

「もう少し速度を上げて」

「注文の多い同居人様ですこと!」

パッパっと瓦礫を掴んでは投げ掴んでは投げを先程より速い動きで繰り返す。その度にストレスが溜まっていく事は折紙に内緒である。

それから数時間後。

「はぁ〜、つっかれた〜!」

復興作業を終えた災害復興部隊と暁夜は天宮駐屯地の格
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ