暁 〜小説投稿サイト〜
僕のヒーローアカデミア〜言霊使いはヒーロー嫌い〜
遊びは全力が大事
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い、後部座席では、

「明かりが欲しいですわ」

「真っ暗ってどいう言うこと!?」

「真っ暗だー!」

「まだ真っ暗やん」

既にVRゴーグルをかけて準備万端の緋奈達。最前席と中央席に座る切島達はそんな彼らを見て、なんというか申し訳ない気持ちになり、無言でVRゴーグルをかけ、最前席に設置されている視点変更と移動操作と選択を押すためのコントローラーを真ん中の峰田が掴み、スタートのボタンを押した。

そして、短めのオープニングが流れた後に、ゲームが始まった。

廃都市の中を自由に歩き回ることが出来、時折、謎かけがあり、それを解くことでこの先に進むのに役立つアイテムを獲得することが出来る。

「おお! アイテム落ちてんぞ!!」

「おい、峰田。 拾ってみろよ!」

切島と上鳴に促され、峰田は、コントローラーを使って床に落ちているアイテムを拾う。なんかテッテレテーとか変なBGMが流れた後に、視界にアイテムの詳細と名前が現れた。

『錆びたピッケル』・・・一回使用したら壊れる。 ダメージ1を与える。


「・・・雑魚じゃねえか!?」

「あわっ、お、落ち着いて、峰田君! ああーっ!?」

コントローラーを使って、錆びたピッケルをぶん投げた峰田に、緑谷が、何でそんなことを、みたいな声を上げた。と暫くして、飛んでいった錆びたピッケルの方向から、獣の唸るような声が響いてきた。

「な、何かこ、声、聞こえない?」

「いっ、痛い痛い! つねんな!」

「大丈夫よ。 落ちいて、耳郎ちゃん」

「犬でしょうか?」

「いやいや、あれは狼だね」

「そ、そんな冷静に声当てようとしなくていいから!?」

耳郎に二の腕をつねられる上鳴と、それを宥める蛙吹、冷静な態度で獣の唸り声が何なのかを当てようとする八百万と緋奈、そんな二人にツッコミを入れる麗日。

「ね、ねぇ。 これ逃げたほうが−−」

「何言ってんだよ、緑谷! 男なら立ち向かうべき場面だろ!! って事で進め、峰田!」

「うっせえんだよ、ムサいがぐり!? オイラは逃げるぞ! わざわざ死ににいく馬鹿と心中なんてごめんじゃボケが!?」

「誰が、ムサいがぐりだ!? ド変態ブドウ頭!?」

切島と峰田は罵倒しながらコントローラーをガチャガチャと動かす。 それに伴い、視点が色んなところに移動して気持ち悪くなってくる。特に緋奈はすぐに酔うため、絶賛、青ざめた表情をしていた。

「あっ、ちょ。 まじ・・・吐きそう」

「お、お二人共! コントローラーを離してください!」

「ひ、緋奈ちゃんが吐いちゃうよ!?」

「ひ、緋奈ちゃん、大丈夫!?」

その二人の声にいち早く反応した緑谷が

「切島君! 峰田君! 落ち
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