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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第37話 教会の闇、祐斗の過去とイッセーの幼馴染
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にしてもよ、木場ってあんなに強かったんだな」
「えっ、急にどうしたの?」
「いやさ、俺前に会長たちと一緒にグレモリー眷属とライザー眷属のレーティングゲームを見たんだけどほとんど圧倒して勝ったようなものだったからスゲェなって思ってたんだ。一体どんな特訓をしたらあそこまで強くなれるんだ?」
「えっと、まあ企業秘密で……」


 一瞬何度も地面に叩きつけられたり吹き飛ばされたりするのを繰り返したり、10倍の重力の中格上の存在と死闘をしたりすれば自然と強くなれるよと言いそうになったけど止めた。


「でももしグレモリー先輩と会長がレーティングゲームをすることになったら、その時は俺たちが勝たせてもらうからな!」
「あ、うん、お手柔らかにね」


 どうやら匙君は僕をライバル視しているようだね、まあ同期では数少ない男性眷属だし親近感が湧くのかな?イッセー君は眷属じゃないからね。


「へー、木場君ってそんなに強いんだ。私もちょっと興味が湧いてきたかも」
「イリナさんは強くなりたいの?」
「勿論よ、強くなって主の為に戦うのが私たちエクソシストなんだから!……それに強くなくちゃ大切な人は守れないもん……」


 ……?最後の辺りから声が小さくなって聞こえなかったけどイリナさんが悲しそうな顔をしていたような気がした。


「大丈夫だぜ、紫藤さん!俺がいればコカビエルだろうとなんだろうとどんな敵が出ても怖くなんかないさ!俺は会長に期待しているって言われた男だからな!」
「あはは、じゃあ頼りにしているわね」


 匙君はどうも可愛い女の子に弱いようだ、イリナさんにカッコイイところをアピールしているし部長が匙君を褒めた時もデレデレしていたからね。まあ年頃の男の子だししょうがないとは思うけど慢心するのはいけないことだ。


「匙君、自分に自信を持つのはいい事だけど相手の強さを見誤ったら駄目だよ」
「何だよ、木場。お前随分と弱気なんだな」
「弱気の方がいいくらいさ、その方が危険を察知できるからね」


 匙君は悪魔になって自信が付いたようだけどちょっとその力に過信しすぎている傾向がある、僕もある目的の為に部長の眷属になったがその時悪魔の身体能力を実際に体験して己惚れていた部分があった。更に自分より弱い相手とばかり戦っていて天狗になっていたのかもしれないと今なら思う。


(でも僕の知らない所で自分より強い存在なんていくらでもいたんだ)


 イッセー君と出会ってから僕は自分よりも格上の存在を何回も目にしてきた、昔の僕は自分の実力を見誤った道化……まさに井の中の蛙大海を知らずということわざ通りの男だった。
 そんな僕だったけどイッセー君やココさん、サニーさんたちといった強者やグルメ界の過酷な環境を乗り越
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