暁 〜小説投稿サイト〜
ONE PIECEを知らないエヴァンジェリン中将が原作を破壊するようです
第1章 ネオオハラ・イン・ブリザード
第6話 それは幼女の皮を被った化け物
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後
「偽物?」

 何を馬鹿な。600年間の修行の結果、俺は原作キャラ(エヴァンジェリン)になったんだ。
 お前ごときに何がわかる!
 私は原作キャラ(特別)だ。モブ(お前たち)とは違う!
 この世界が現実(リアル)だって分かってる。
 けれど、俺が! 私が! エヴァンジェリンである事実だけは誰にも否定させない!

「そう、お、私は、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル、真祖の吸血鬼、600万ドルの賞金首、闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)不死の魔法使い(マガ・ノスフェラトゥ)

 私はエヴァンジェリンだ。
 私がエヴァンジェリンだ。
 私だけがエヴァンジェリンだ。

「何を言っているだで?」

 だから、外の世界(原作)に参加する権利を得たんだ!
 昔の俺(ニート)とは違う!
 "エヴァンジェリン" なんだから "誇りある悪" なのは当然なんだ!


 だって、原作ではそうだったから。

 
 ん?……なら、私は何も間違っていないな。心理戦か!
 このエヴァンジェリンの目をもってしても見抜ぬとは! 一生の不覚!


「戯言は終わりだ! こちらから行くぞ! リク・ラク・ラ・ラック・ライラック、魔法の射手(サギタ・マギカ)!!  連弾氷の999矢(セリエス・グラキアリース)!! 」
「話は終わりだでか、ぐおぉぉおお! 豪殺居合拳!」
氷盾(レフレクシオー)! 集え氷精! 弾けて凍れ!」
「"紙絵"”、"鉄塊"!」
「来れ氷精 爆ぜよ風精 弾けよ凍れる息吹!!  氷爆(ニウィス・カースス)!!」
「全部撃ち落とすだで! 千条閃鏃無音拳(せんじょうせんぞくむおんけん)!!」

 攻防が続く。覇気をまとい私に肉弾戦を挑むサウロと、氷結魔法で翻弄する私。
 居合拳で魔法を相殺するサウロは、さすが海軍本部中将といえた。教えた甲斐がある。

「居合拳・水流波!」
氷盾(レフレクシオー)! 海水を飛ばすか! 能力者対策とは考えたな」
「デレシシシ、卑怯とは言わせないだでよ」
「当然だ! リク・ラク・ラ・ラック・ライラック、来たれ氷精(ウェニアント・スピーリトゥス)闇の精(グラキアーレス・オブスクーランテース)!!  闇を従え(クム・オブスクラティオーニ) 吹雪け(フレット・テンペスタース) 常夜の氷雪(ニウァーリス)闇の(ニウィス・テンペスタース)吹雪(・オブスクランス)!!!」

 そして、お互いに死力を尽くしたが、結果はやがてついた。

「ぐぅっ……気温が……」
「どうした、動きが鈍いぞ! リク・ラク・ラ・ラック・ライラック、凍てつく氷柩(ゲリドゥスカプルス)!!」

 サウロの巨体が凍り付いていく。ゆっくりと。

[8]前話 前書き [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ