第18話 行ってきます
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ウェンディ?」
「はい…私がこの世界で初めて知り合って、共に過ごした少女です」
ギルドで休みながら過ごして数日経ち、オレはジェラールと我が家で夕食を共にしていた。
机の上に広がる数々のフルコースのような料理――ジェラールの手作りであり、オレたちが1年で共に食べることが日常になってきた料理の数である。因みに大盛りである(歓喜)
いつもは外食で食べていたオレであったが…ジェラールが居候してからは手作りでご馳走されるようになり、今では胃袋をつかまれてしまったオレだ。
彼女自身は「料理の本の通りにやったら出来た」と言っていたが、そのとおりにやる器用さは凄いと思う。
料理のとおりにするにも軽くミスやドジをすることがある自分だから本気でジェラールに勝てない(白目)
まぁ…武術では共に手合わせでオレが勝っているからまだマシだが…。
閑話休題
飯を食べながらジェラールと軽く会話していたらウェンディという少女の話題になった。
どうやら、ジェラールがこの世界に来た時に最初に知り合った子らしい。
「それで、そのウェンディは?」
「…彼女を保護してくれるために魔道士ギルドへ向かう最中、アニマを感じたので近くに住んでいた老人に引き渡しました」
それ、大丈夫なのか?
「てか、その老人とは知り合いじゃないわけで…知らない奴にそのウェンディって子を預けたのか?」
「……はい」
…ふむ。
確かジェラールも気を感じ取れたはずだ。
ジェラールがその老人にウェンディって子を預けたのはもしかしたら老人の”気”を感じて、任せてもいいと判断したのだろう。
…だよな?
そうジェラールに伝えれば苦笑いして答える。
「それは大丈夫です。一応今でも向こうの気を感じていますし、ウェンディの気に変化を感じたらすぐに助けに行くようには準備していますので…。あと、この前再会しました」
「お、おう…準備満タンだなおい…。 …んで?いつお前とウェンディは会ってんだ??大体ジェラールはオレと一緒に居ることが多い気がするんだけど?」
「ああ…それはですね、先生と共に行動するおかげで余裕ができて…宿で食事を先生が取っている時に偶々ウェンディが近くに居たんです」
いつの話だそれ、どこの宿だおい。
「ほら、森の近くでアニマを封じた後に近くの宿屋で泊まったことありませんでした?半年前に」
「ああ、半年前……どこにも周っているから覚えてねえ…」
「ですよね」
悪い、本当に。あとおかわりください…。
「まぁ話を戻して…、彼女に何も言わず別れたので安心や謝罪も含めて彼女の方へと向かったのですが…」
ん?
「…なん
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ