全てが始まる前に
第12話 【驚愕の事実】
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
私が故郷から出て5年後だ。
長いようでいて短い年月で、過酷な日々だった。
最初は慣れない旅乗りだったし、何よりも私は下手に他人に助けを求めれる状況ではなかった。
何よりも、私と同じ存在が居るのは当然だから自身の顔を晒せない。
何故私と同じ顔の彼女が評議員なのは、下手に調べると逆にこちらから探索される可能性がある故にこっちにも下手に動けない。
今は妖精の尻尾で総長に事情を説明し、協力はしてくれた。あの方にに感謝しかない。
おかげで魔力のない身の私でも、所持系の魔道士になれた。これからも必要な力だ。総長はには頭が上がらない。
若干、故郷に似ている魔法だが全然違うというのだ。それも消費期限は魔力を通せば延びることで暫くも使えることになる。
これで、私の役目を果たすときの準備を済ませることができる。
まずはあれを封じ続けることからだ。まだ各場所に現れていると聞くから休む時間はあまりあるわけではない。それでも、私は止めない。世界を救うために。
それが私の役目であり、あの人との最期の約束。
私が小さい頃、よく遊びに来て沢山のことを教えてくれた人。
あの世界で聖獣と呼ばれている彼らとは別の力を身に宿す種族であり、唯一の生き残り。
彼は英雄だった、国民の憧れ。どんな困難さえも乗り越えていった。
だから私は、亡くなった彼の代わりに為し遂げなければならない。
危篤であったのにも関わらず、止め続けた彼の代わりに。
私は、為し遂げなければならない。
だけど…だけどこの世界の貴方に、救けを求めても、いいのでしょうか。
辛くて、心が折れそうな時に、貴方を求めてもいいのでしょうか。もし、もしまた貴方に名前を呼ばれることがあるのなら―――
私は、まだ頑張っていけるような、そんな気がするのです――――
◆◆◆◆◆◆
SIDE:レッド・パッペ
ハッピーが生まれてから4年。つまり今はX782年になっている。
あれから妖精の尻尾の名前はまた広がっていった。
例えばラクサスとエルザ、ミラはS級魔道士になり、オレとギルダーツだけだった妖精の尻尾のS級魔道士は5人になった。
ラクサスも度々と強くなっていけば、エルザとミラも同じく、更に魔法の使い方も磨き上がってきた。
『これで我がギルドの安寧は保つぞー!!』
と、マスターや皆が喜んだのは覚えている。他の皆も喜んでいる人は多かった。
普通に悔しがるやつも多かったが、恨みを持つようなやつはいなく、むしろやる気を上げてチャレンジを向け
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ