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最強無敵
第三章
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「というか村を丸ごと焼くとかな」
「もう徹底してるな」
「そんな弾圧するって相当抵抗受けたんやな」
「それでそこまでしてんな」
「それか日本軍は残虐やってんだ」
「もう微塵の容赦もせん」
 歯向かった相手にだ。
「そんな連中やったんか?」
「そんな日本軍に対して蜂起したあそこの人達凄いな」
「けれどその残虐さ頭に入れてなかったんか?」
「そもそも徹底した弾圧と破壊と収奪受けてたんやろ」
 そうした主張があちらからいつも出ている、これは日本の自称近現代史専攻の歴史学者でも言っている者がいるが何故か言う学者は大抵マルクスの影響下にある。
「そやから蜂起した」
「相手が残虐ってわかってたやろ」
「それでその残虐さ考慮せえへんで無抵抗主義か?」
「勇敢な民族っていうし果敢に戦わんかったんか」
「それも二千万で三万の軍勢に戦ったら勝てるやろ」
「幾ら軍隊が相手でもな」
 それでもというのだ。
「二千万の民衆が武器持ったら強いで」
「鍬とか鎌とか棒でもな」
「それでも戦わんかったんか?」
「それか戦っても負けたんか?」
 その三万の軍勢にだ。
「だとすると日本軍ほんま強いな」
「二千万の一斉蜂起を即座に完璧に鎮圧した」
「もう鬼やな」
「ほんま黄金の聖なる衣着てたやろ」
「戦闘民族やったんか」
「どっかの拳法の伝承者やったんやろ」
「それか完璧超人やな」 
 そうした連中ではないかというのだ。
「ほんまにな」
「人間やないな」
「当時の日本軍凄かったんやな」
「めっちゃ強かったな」
「鬼みたいに強かったんやな」
「僕かえって尊敬の念感じたわ」
「僕もや、もうな」
 梶は心から言った。
「日本軍尊敬せなあかんって思ったわ」
「そんな強い軍隊やとな」
「もう尊敬するしかないな」
「鬼みたいに強い最強の軍隊」
「そんな軍隊がご先祖様とか光栄やな」
「僕等も頑張らんとあかんな」
「ご先祖様に負けていられんわ」
 彼等はこう思った、それで実際に彼等は日本軍を尊敬する様になり梶もネットでこの運動の日本軍についての考察をサイトにあげてユーチューブやニコニコ動画でも動画として出すと。
「日本軍つええええええええええ!!」
「こんな最高なご先祖様達だったんですね!」
「強過ぎて尊敬します!」
「日本軍最高!」
「こんな強い軍隊はじめて聞きました!」
「私達も負けていられませんね!」 
 こうした書き込みが殺到した、それでだった。
 梶は歴史の勉強の仕方を変えた、日本軍への見方が定着し彼の中では最強無敵の阿修羅の軍隊となった。
 それでだ、クラスでも言ったのだった。
「日本軍って何で負けたんだろうな」
「二次大戦にな」
「あんなに強かったのにな」
「とんでもない強さだった
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