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オズのトロット
第二幕その三
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「だからね」
「ええ、気をつけていくわ」
「そうしてね」
 ジュリアとこうしたお話もしてでした、皆は出発しました。まずはエメラルドの都を北に進んでいきました。
 そして草原が緑から紫になった瞬間にです、カルロスは奇麗に分かれている二色を黄色い煉瓦の道から見て思いました。
「オズの国だね」
「うん、こうして色が分かれてるのを見たらね」
「オズの国だって思うよね」
「私達がオズの国にいるって」
「このことを実感するわ」
「そうだよね」
 四人にも答えたカルロスでした。
「それぞれの色がある国だからね」
「そうね、私もオズの国に来たてだった時はね」
 トロットも五人に言ってきました。
「その国それぞれの色の違いに驚いたわ」
「トロットさんもですか」
「ええ、本当に不思議の国なのねって」
「そうですよね、紫の草原があって」
「他にも青、赤、黄色とあって」
 それぞれマンチキン、カドリング、ウィンキーの色です。
「面白いしね」
「それでトロットさんもその色を見て」
「これは外の世界とは違う」
「お伽の国だって実感したんですね」
「そうだったわ、不思議な人や生きものや場所も一杯あるし」
「魔法もあって」
「素敵なお伽の国よね」
 にこりとして言うトロットでした。
「本当に」
「はい、このオズの国は」
「そのこと私も実感したし今もね」
「実感されているんですね」
「そうよ、じゃあギリキンの国に入ったから」
「この国を北に北に進んでね」
 そうしてというのです。
「色々な国を巡ってね」
「イッソス王国にですね」
「行きましょう」
 目的地であるこの国にというのです、紫の草原を見ながらお話をしてそうしてでした。皆は黄色い煉瓦の道を進んでいきました。
 そしてお昼になると食事となりましたがこのお昼はステーキにサラダ、そしてシチューにパンというメニューでした。デザートは無花果や桃といったフルーツで林檎ジュースもあります。そういったものを食べながらです。
 トロットは皆にです、周りの景色を見つつ言いました。
「こうしてお外でステーキを食べるのもいいわよね」
「はい、開放感もあって」
 カルロスはそのステーキを食べつつトロットに応えました、分厚くて程良いレアの焼き加減のステーキでその上におソースがかかっています。
「いいですよね」
「これがいいのよ」
「この感触がですか」
「ええ、私としてもね」
「お好きですか」
「ええ、冒険の醍醐味の一つよ」
 そうだというのです。
「これは」
「外で何かを食べるだけでも」
 キャプテンも言います。
「いいね」
「冒険の醍醐味の一つですね」
「そう思うよ、ステーキにしてもそうだし」
「他のお料理もですか」
「シェラスコもね」
 カ
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