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前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
りざると
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750くらいのはず」

「な、なんでですかアイズさん?」

体をアイズから極力離そうと上体を傾けながら、問い掛けた。

「ベルが倒したモンスターの魔石、私達が集められるだけ集めたから」

実際は魔石を砕いて倒した物もあるので更に増える。

「なるほど…懸念事項が一つ消えました」

「大丈夫、それほど手間じゃなかったから」

疑問を浮かべているベルに、エイナが説明した。

「モンスターはね、魔石を食べると格が上がるの。
そういうモンスターは強化種って言って物凄くあぶないんだよ」

「へ、へー…」

「ベル君は将来大物になるね。
自分のファミリアの幹部にサポーターをやらせるなんて」

「サポーター?」

「非戦闘員の荷物持ちの事だよ」

ベルがアイズに気まずそうな視線を向ける。

「やったのはほぼベートだし気にしなくていいよ」

「ますます気まずい…」

とベルが呟く。

「ベルはベートみたいな人がすきなの?」

「なんでですか?」

「昨日ベートの尻尾触ってたから」

「もふもふは好きですよ」

「こんど私もさわってみようかな…」

そこへエイナの手がにゅっと伸びた。

「いふぁいれふえいなふぁん」

ベルの頬がうにょーんと伸びる。

「話をそらさない」

「ふぁい…」

にょーん…にょーん…にょーん…

「あにょ…いらいれふ…」

にょーん…にょーん…

エイナが片方の手で自分の頬を触り…

「ま、まけた…!?」

「なにがれふか」

「なんでもないわ…」

エイナが手を離し、ベルが自分の頬をさする。

「いたい…」

それに構わず、エイナが紙に目を通す。

そして、深いため息をついた。

「ロキファミリアに私から個人依頼です。
ベル君の面倒をきちんと見てください」

拘束力を持たない依頼。

だがそれは、ボロボロになったベルを知るアイズの心を縛り付けた。

「ヴァレンシュタイン氏。貴方はさっきベル君が倒したモンスターの魔石を集めていると言いましたよね?
その魔石は換金しましたか?」

「お金はリヴェリアがもってる」

「わかりました…」

エイナが少し考え込み…

「ベル君、ヴァレンシュタイン氏」

「なんですか?」

「………なに?」

「明日時間は有りますか?」

ベルとアイズが目を見合わせる。

「明日は、リヴェリアがベルに勉強を教えるって言ってたけど、たぶん昼には終わる…と思う」

「わかりました…では明日ベル君の装備を買いに行きましょう」

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