第二十話
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第二十話 待ち合わせ場所
亜美は二人に今度の土曜日に一緒に八条町の住宅街の近くにある商店街に行くことになった。だが亜美は二人にまだ聞くことがあった。
「土曜の何時行くん?」
「まずは皆一旦お家に帰ってね」
「ランドセル置いて御飯食べてからよ」
梨花も美樹もすぐに亜美に答えた。
「それでそれからね」
「待ち合わせをして行く予定よ」
「携帯で連絡し合って」
「そうしてん」
「携帯あったら絶対に会えるし」
お互いに連絡出来てだ、亜美もこの辺りの事情はわかった。
だがここでだ、亜美は二人にこうも言った。
「待ち合わせ場所はどっか決めとかへんの?」
「やっぱり決めておいた方がいいわね」
「そうね」
梨花も美樹も亜美のその言葉に賛成して頷いた。
「あらかじめね」
「そうしておいた方がいいわね」
「そやろ、時間もな」
場所だけでなくとだ、亜美はさらに話した。
「決めとこな」
「それじゃあ。あの商店街に行くなら」
梨花はすぐに考えに入った、そうしてから美樹と亜美に話した。
「商店街の入り口の銅像前がいいわね」
「ああ、あの銅像ね」
美樹は銅像と聞いてすぐに応えた。
「八条グループの創始者の人の像ね」
「あの像の前にしましょう」
「それがいいわね、あの人の像なら目立つし」
それにとだ、美樹は梨花に応えてさらに言った。
「あそこの下にいればね」
「すぐにわかるでしょ」
「ならあそこね」
「あそこやったら」
亜美もその像のことはもう知っているので二人に反対することなく話した。
「待ち合わせ場所に丁度ええね」
「じゃああそこに一時半ね」
梨花は亜美が賛成したのを見て今度は時間も決めた。
「その時間に待ち合わせしましょう」
「ええ、じゃあね」
「一時半に創始者の人の銅像の前やね」
美樹と亜美も頷いた、こうしてだった。
三人はそこで待ち合わせをすることになった、梨花はこのことを決めてから笑顔になってこう言った。
「土曜日が楽しみね」
「ええ、あそこで何して遊ぶか」
「考えるだけでも楽しみやで」
「あそこ色々なお店があるからね」
「入るだけでも楽しいし」
そうした場所だからとだ、二人も言うのだった。二人だけでなく梨花も今から非常に楽しみにしていた。
第二十話 完
2018・2・2
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