暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第27話 それぞれの戦い 向かえリーガル高原!!
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面張力ってやつさ。ほら、お前らもいくぞ」


 すると私たちの体が宙に浮かんだ。サニーさんが触角で持ち上げたからだ。


「サニーさん、私と祐斗先輩は一応飛べますが……?」
「あ、そういや羽生えてたな。でも羽根を羽ばたかせながらこの沼地を渡ろうとしたらさっきの翼獣みたいにエサになっちまうぜ?」
「……やっぱり運んでいただけますか?」


 どうやら音に敏感な猛獣もいるらしいのでここはサニーさんに甘えることにしました。サニーさんは触角を使って音もさせずに静かに沼地を渡っています。
 

「沼の中は冷てーな。水温は5〜6℃か……まるで冷蔵庫だな」
「えっ、水温まで分かるんですか?」


 祐斗先輩が驚いたようにサニーさんに質問した。


「俺の髪は色によって『感覚点』が異なる。今、沼の中の温度を測ったのは『冷点』を備えたブルーの髪だ。他にピンクは『温点』、グリーンは『圧点』。そしてホワイトが『痛点』を備えている」
「なるほど。髪の色によってそれぞれの役割が違うんですね」
「そういうこと。分かりやすいだろう?」
「はい、勉強になりました!」


 アーシアさんは目を輝かせながら頷いた。彼女は勤勉だから知らないことを知るのが楽しいんでしょうね。


「しかしなんか沼の中がおかしいな……」
「おかしい……ですか?」
「ああ。沼の中に沈んでいるはずのグルメ食材がほとんど感じられねぇ。それどころかまず沼の中に住んでいる猛獣たちの数が少ねえな」
「そういえばさっきまで激しい食物連鎖を繰り広げていたのに今は静かですね……」


 しばらく沼地の上を渡っていると前方から何か腐ったような匂いがしてきた。


「あ、あれを見てください!」


 アーシアさんが指を刺した方には猛獣たちの死体が山のように積まれていた。ハエもたかっており所々が腐りかけているため死後から結構な時間が立っているんでしょう。


「ひ、酷い……」
「猛獣たちが皆殺しにされている……」


 私たちはあまりに無残な光景に嫌悪感を感じてしまいました。食べられる訳でもなく殺されてただゴミのように放置されるなんてあまりにも酷いです。


「誰がこんなことを……」
「決まってんだろ、こんなことするのは美食會の連中だ」
「美食會……今回僕たち以外でリーガルマンモスを狙っている集団ですよね?彼らは何者なんですか?」
「世界中のグルメ食材を牛耳ろうとしてるゲス野郎どもさ。グルメ食材を集めるだけ集めてグルメ細胞を一気に進化させようとしてるんだ」
「グルメ細胞……?」


 そういえばアーシアさんがコロシアムでマンサム所長がグルメ細胞がどうたらと話しているのを聞いたと言っていましたが一体なんの事なんでしょうか?

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