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勇者にならない冒険者の物語 - ドラゴンクエスト10より -
始まりのジュレット7
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ういう意味だ!!」

「夜寂しくなったらジアーデ想像するといいにゃ」

「だから人の男を誘惑するな!」

「どうでもいいけどお前ら出発しねーのかよ!?」

「小さいは正義」

「意味わからん!」

「惚れて?」

「た? じゃ無いんだ!?」

「どういうツッコミだ!」

 どかっとバルジェンの鳩尾に肘鉄を食らわすチョウキ。
 うっと唸って鳩尾を抑えるバルジェンを見て、ミシャンラは再び嘆息をついた。

「あなたたち、そんな事してたら彼氏君壊れちゃうわよ?」

「バルジェンはそんなやわじゃにゃいからヘーキにゃ」

「平気ではねーよ!?」

「気持ちいいにゃ?」

「そういう!」

「気持ちいいのかにゃ?」

 グイグイと胸を押し付けるジアーデ、負けじとぴったり張り付いてくるチョウキとミエル。

「おま、おま、おまえら! いい加減に出発しろー!」

「あなたたちは一体どんなラブコメを再現したいのよ。お姉さんは早く討伐に行きたいのですけれど」

「待ってくれる。大丈夫」

「何がだよ!?」

「きっと?」

「そこで疑問符かい!?」

「いーかげんにしないとお姉さん、手を滑らせて斧をぶん回しちゃうけど・・・」

 すっと、バルジェンを解放する3人。
 このドワーフ娘はひょっとしてこの中で一番強いのだろうか。

「彼氏君彼氏君、あんまり失礼な事想像してると長生きできないよ?」

 図星のようであった。
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