第一章「災難の始まり」
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…。
そんな僕の不安を他所に、目の前で研究室の扉が美しく蹴破られてしまったのだった。
「やっりぃ!リツさん、今行きますから…」
開いたが最期、そんな悠長なセリフを聞いている奴らではない…。
「やったぁ!お外へご飯食べに行こう!」
「僕は街の中でクレヨンで絵を書くぞ!」
「やっぱりバッハを街の皆様に聴かせないと。」
「いやいや、ここはやっぱりモーツァルトでしょう!」
「あ、ケーキとコーヒーが僕を呼んでる!」
そんな言葉と共に、研究室から湧き出す湧き出す!そりゃもう湯水の如くですって!
ワラワラと研究室から出て行く時に、隙を見てけぃとみほ殿に「カプッ!」と噛み付いたようで、奴らが去った後には、僕一人がポツンと残されていたのでした…。
「うそぅん!!」
こりゃ…とてつもなくヤヴァイ状態なのではなくって?このままでは、街が大パニックに…。
-キィィィィ〜、ガッシャ〜ン!-
あ、あれは何の音かしら?聞かなかったことにしても宜しくって?
「ってか、オリジナルの僕はどうすりゃいいっての!?」
ここは慌てても仕方あるまい。とにかく、四散したコピー達の暴走を食い止めるべく、僕は一人街へと向かったのだった。
「あ、朝御飯食べてないじゃん…。」
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