暁 〜小説投稿サイト〜
前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
ばんゆう
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
らんわ。
せやったら絶対わかる」

ロキとベルの間のファルナを介した繋がり。

それが保たれていることだけが、彼等にとっての救いだった。

「じゃぁ、行こう。
彼はまだレベル1だ。
そう深い所までは行っていない筈だ」

そうして、彼等は、身の着のまま、最低限の装備で、ダンジョンへ向かうのだった。









十四階層

「バルグレン、お願い」

迫る炎へ、焔の双剣を向ける。

刹那。

眼前に迫る炎が収束し、双剣に吸い込まれた。

それだけではない。

ベルの体力が僅かながらに回復した。

ヘルハウンド。

炎を放つ犬型モンスターで、多くの冒険者が餌食となってきた。

だが、竜具を持つベルにとって、属性攻撃はカモでしかない。

対応する竜具でそれらを吸収すれば、攻撃の無効かどころか回復すら出来るのだから。

「疾ッ!」

ベルが跳躍する。

近付かれたヘルハウンドは、火炎を放つも無効化された。

そうして、ヘルハウンドの首が飛んだ。

「次!」










ロキファミリア幹部陣はダンジョンを駆けていた。

すれ違った冒険者は何事かと見ている。

何故か?

バベルに入る寸前、ダンジョンから出てきた冒険者の話を耳にしたからだ。

曰く、兎のような幼女が物凄い剣幕でモンスターを狩っていたと…

リヴェリアとアイズが問い詰めた所、その幼女が居たのは十階層。

「先行する」

「わかった。行けアイズ」

その集団から、アイズが突出する。

この中でもっとも敏捷が高いのはアイズなのだ。









十五階層

「うわわわっ!?」

ベルが一瞬前いた所に、クレーターが発生した。

寸でのところで避けたベルが姿勢を立て直す。

「はぁ…はぁ…」

彼の目の前には、巨大な銀。

シルバーバック。

「バルグレンは…無理だよね…」

ベルの両手から、双剣が焔となり消滅した。

「デュランダル!」

シルバーバックの爪が、ベルに迫る。

キィン!

「ぐ…ぅ…!」

辛うじて爪を大剣で防ぐ。

だが、体格で劣るベルでは、シルバーバックとの鍔迫り合いは不可能。

一瞬踏みとどまったものの…

「うわぁ!?」

吹き飛ばされてしまった。

「あっ…がはっ!」

壁に叩きつけられ、ベルの意識が朦朧とする。

シルバーバックが、その腕を振り上げる。

ベルを粉々にしようとした拳は…

「ベル、生きてる?」

剣姫の細剣によって、細切れにされた。

「あ…い…ず…さ…」

シルバーバックの返り
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ