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前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
ふぁるな
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れそうやな!」

「は、はぁ…?」

腰の辺りに、ロキが乗ったようだ。

つー…

「ひう!?」

「うぇへへ…ええなぁ…ええなぁ…へご!?」

鈍い音がしたので、少し体をおこして後ろを見ると、リヴェリアさんがロキを殴っていた。

「さっさとやれ」

「も〜…ひどいなぁ…」

今度こそファルナを刻むらしい。

「じゃ、いくでぇ」

背中に、暖かい物が落ちた。

イコルだ。

「ほう…ほうほうほうほう……は?」

途中で、ロキが可笑しな声をあげた。

「なんやこれ…」

「どうしたロキ?」

「いや、なんでもあらへんよ」

「何かスキルが有った?心あたりはあるけど」

「心あたりあるんかいな!?」

「まぁ…おおかた武器を召喚できるって所?」

「そうそう!そうなんや!」

やっぱり竜具召喚はスキルになってるのか…

「はい、終わったよ。紙に写してわたしたる」

ロキが腰から退いたので、僕も起き上がる。

上着を着終わると、ロキに紙を渡された。

ステータスはオール0。

ただしスキルが一つ。

≪ヴァナディース≫
・マインドを消費し竜具を召喚できる。
・マインドを消費し竜具に応じた竜技を行使できる。

「やっぱりか…」

「なぁ、ベル、竜具ってなんなん?」

「ある英雄譚に出てくる武器ですよ」

「見せて貰えるか?ベル?」

とリヴェリアさんに言われた。

「はい…」

何を召喚しよう?

室内だし…

「ザート」

唱えると、金色の錫杖が現れた。

「これが竜具ザートです」

「ほう、武器代要らずやな…
リヴェリア、ファミリア公庫でベルの防具見繕って来てくれんか?
あとギルドへの報告宜しく」

ファミリア公庫?

「了解した…行くぞベル」

「はい」

「あぁ、夜の宴会までには間に合わせぇよ」

こうして、僕はロキファミリアの一員になった。

side out










ベルとリヴェリアが退室し、残されたロキは一枚の紙を見ていた。

≪ヴァナディース≫
・マインドを消費し竜具を召喚できる。
・マインドを消費し竜具に応じた竜技を行使できる。

先程ベルに渡した紙はそこで終わっている…

しかし。

≪魔弾の王≫
・竜具の性能を最大限引き出す。
・異性同性善人悪人敵味方関わらず人を惹き付ける。
・早熟する。

≪世界に抗う者-トレイター・オブ・ワールド≫
・前世の記憶を知識として持つ。
・格上と戦った時、成長する。

そして、最後に…

≪夜と闇と死の眷属-ティルナファ・ファミリア≫
・死に近付く
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