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前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
かいこう
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憶を経験ではなく知識としてほしい」

「それだと君のクオリアは死んじゃうよ?」

「いいんだ。それでも『オレ』の生きた知識は死なない」

「まぁ…いいよ」

準備が終わって、黒い穴に『オレ』が飛び込んだ。

僕に向かって『オレ』が落ちてくる。

そうして、『オレ』はその主体性を失って、僕の中に溶けた。










「知らない天井だ」

目を開けたら、窓から光が差し込んでいた。

「起きたか?」

声のした方を向くと、エメラルドのような髪の綺麗な人が座ってた。

「貴女は?ここはどこです?」

「私はロキファミリア副長リヴェリア・リヨス・アールヴ。
ここはギルドホーム黄昏の館だ」

「そうですか…ってロキファミリア!?」

オラリオ最大派閥の一角じゃないか!

「君がミノタウロスを倒した時、見ていた。
あのミノタウロスは私達が取り逃がした個体でね」

「そうですか…なんか…すいません。
僕が未熟なばかりに…」

「いやいや。君はまだレベル1だろう?
レベル1でミノタウロスに単機で勝ったんだ。
誇っていい」

あー…レベル…かぁ…

「零です」

「なに?」

「僕のレベルは零…どこのファミリアにも属していません…」

すると、リヴェリアさんの雰囲気がスッと暗くなり…

「そ!こ!に!せ!い!ざ!し!ろ!」

「ふぁい!」

お説教を食らうハメになりました。



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