9 Survive for my career
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という訳で高…いや、晋助の部屋に軟禁された私は、晋助をしぶしぶ説得して、
渡されていたスマホからまた子に、任務の延期を伝えた。
_「あぁあ、やっちまったッスね、零杏。
Okッスよー。多分こうなる、って分かってたんで。笑
でもいいなぁー、私だって軟禁されてみたぁい!」
チロッと晋助を盗み見る。
いけない、目が合ってしまった。
_「先輩ィ、なら私と代わりません?
その方がお互いにとってもいいでございましょ?オホホ」
ヤバい、ヤバいぞ…
斜め前からの視線が、殺気を帯びてきた。
これはもう、目だけで殺されるんじゃなかろうか、私は。
_「いや、それはご遠慮しとくッス。
晋助様、アンナをお気に入りッスからねー。笑」
_「分かりましたよ、おとなしくしておけばよろしいのでしょ?」
_「そういうことッス。
多分、逃げられないんで。せいぜい頑張るッスよー。」
_「はーい。 (棒読み)
では、失礼します。」
そこで電話を切った。
さてさて。これからが大変だ、私は。
晋助君のお守ですの。
晋助が恐ろしい形相でジリジリと私に迫ってくる。
_「オイ、オレのことなんか言ってなかったか?」
_「…いいえー、何も?」
私もジリジリと後ずさる。
_「嘘は良くねェよ?お嬢さん?」
と言っている間にも、壁に追い詰められている。
_「いやいや、別に私は晋助の悪口とか言ってはおらぬ。」
_「じゃあ、何だってんだ?」
_「えー、それは… 状況説明とか?
『私は今、総督に軟禁されてます』、的な?」
_「それは頂けねェな。
もっとましな言い方できねェのか? あ゛?」
_「モチロンそれを聞いた皆様は、いい意味にしかとりませぬよー、
意識しすぎだって。意識高すぎ、高杉君 笑」
怒!
_「まぁまぁ、そんなに怒りなさんな、晋助。
今日はもう逃げる気しないから。」
_「ホントか?」
_「…まーね。」
_「誓うか?」
_「えー?誓う?」
_「そうだ、誓えばあと2時間チャンスをやる。」
_「逃げ切ったらもうストーカー及び軟禁をやめる、とか?」
_「…いいだろう。ただし、逃げられなかった場合は、大人しく監禁されてもらう。」
_「え?なんかグレード上がってない?」
_「あ゛?心優しき晋助様が譲歩してやってんだ。
それくらい受け入れやがれ。」
心優しき、だってさ。www
_「…分かったよ。じゃあ、こちらも条件がある。」
_「なんだ?」
_「逃げ切ったら明
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