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詩集「月影」
lonesome story

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ただ好きでいる…
ただ好きでした…
望めば望むほど遠く…儚く…
散りゆくような刹那の時に
僕は何を眺めよう…

それはほんの些細なこと
忘れようとしていた心が溢れ出す
もうどこにも逃げられない…
それは胸の中で息づいて…

lonesome story...
嘘さえ見抜く片割れの月
そう…あの人が好きなんだ
不意に零れた涙の先に
落ちた影は…たった一つで…


ホタルの光…
秋の夕暮れ…
こんなにも胸を締め付けて…止まず…
空には太古の想いが舞い
遥かなる切なさを…

触れた指先の温もり…
それは僕ではない誰かのものだから
散り急ぐ櫻のように…
そんな風に生きれたらいいな…

lonesome story...
嘆きは大きな津波となって
心の奥へと押し寄せる
堅く閉ざした扉を破り
恋しいと…求めてしまった…


七夕(シチセキ)の願い事…
幸せになりたいだなんて
神様でも無茶なことだよ…

lonesome story...
それは小さい出来事だった
もうそれは…過去の幻
過ぎた想いは青空に解け
痛む心は…いつかは癒えて…

lonesome story...
嘘さえ見抜く片割れの月
そう…あの人が好きなんだ
不意に零れた涙の先に
落ちた影は…たった一つで…




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