暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第19話 伝説の美食屋現る!フグ鯨を捕獲せよ!!
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しかしとうとう結界が壊されてしまいデビル大蛇の腕が私を捕らえようと迫ってきました。私は恐怖で目を閉じました。


「させません!」


 絶体絶命だと思ったその時でした、小猫ちゃんが現れて迫っていた腕を受け止めていました。


「祐斗先輩!」
「うん、任せて!」


 そこに祐斗さんも現れてデビル大蛇の腕を魔剣で切り裂きました。


「喰らいなさい!」
「うふふ、ちょっとオイタが過ぎますわね…雷よ!」


 リアスさんと朱乃さんの滅びの魔力と雷がデビル大蛇の胴体に直撃しました。


「小猫ちゃん、それに皆さんも…」
「話は後です!今は早く逃げましょう!」


 小猫ちゃんは私をお姫様抱っこしてデビル大蛇から逃げようとします。ですがデビル大蛇は先程の攻撃が効いてない様子でこちらを追いかけてきました。


「くっ、魔剣よ!」
「これでも喰らいなさい!」


 リアスさんたちが魔剣や魔法で足止めをしますが直に再生して腕を伸ばしてきました。


「きゃあっ!!」
「しまった!?」


 一瞬の隙をつかれて私と小猫ちゃんがデビル大蛇に捕まってしまいました。


「小猫!?アーシア!?」
「今助けるよ!」


 リアスさんたちが私たちを助けようとしますがデビル大蛇の攻撃で近づけないみたいです。


「小猫ちゃん、私のことはいいから小猫ちゃんだけでも……」
「そんなの駄目です!先輩と約束したんです、必ずアーシアさんを助けるって…それにアーシアさんは先輩やオカルト研究部の皆と同じくらい大切な人なんです!だから絶対に見捨てたりはしません!!」
「小猫ちゃん……」


 小猫ちゃんは必死で腕を外そうとしますがデビル大蛇は更に強く締め付けてきました。


(主よ、どうか小猫ちゃんだけでも……)


 どうして私はこんなにも非力なのでしょうか…何もできない自分が嫌になります。私は薄れゆく意識の中で主に祈る事しか出来ませんでした。


「何じゃ、騒がしいのう。人が折角フグ鯨のヒレ酒を楽しんでいるというのに無粋な奴じゃな」


 そんなときでした、不意に誰かの声が聞こえたかと思うと急にデビル大蛇が私たちを手放しました。宙に投げ出された私たちを救ってくれたのは大きな手でした。


「大丈夫か?怪我はしていないか?」


 意識がはっきりとしてきた私の目に映ったのは大きな白髪のリーゼントをしたお爺さんでした。よく見るとデビル大蛇がお爺さんの横に倒れていました。


「小猫!アーシア!」


 駆けつけてきたリアスさんが私と小猫ちゃんを抱きしめました。


「良かった…二人が無事で…」
「リアスさん…皆さん…ご心配をおかけして
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