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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第二十五話 脱出!いいえ放流です
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ワークでゆっくり出来ると思ったのだが当てが外れた事に成る、リーザとの新婚旅行も暫くはお預けだ、早く帰れれば良いが叛乱軍めこんな時に攻めてくるな!

 
■オーディン 宇宙艦隊第2宇宙港

 近日中にイゼルローンに叛徒共が大規模侵攻を行う可能性大と情報部及びフェザーンなどの情報によりイゼルローンヘの増援部隊の派遣が始まった。
指揮官はグレゴール・フォン・ミュッケンベルガー大将、艦艇15500隻、兵員163万9000名である。

その艦隊の中に478年度士官学校卒業生達が配属されていた。本来ならば一年間はデスクワークすることが普通であるが成績優秀者に戦闘を感じさせるまたとない機会として旗艦勤務として上位20人が辞令を受けた。又その他卒業生もイゼルローンにて戦場の空気を感じる物として派遣される事が決まった。
そして旗艦配置の卒業生の中にオスカー・フォン・ロイエンタール、アウグスト・ザムエル・ワーレン、フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルトの3名も居た。

「おうロイエンタール今回の出兵で艦隊戦はあるかな?」
一人うきうきするビッテンフェルト。

「どうだか判らんが出陣は良い物だ」
なぜかホッとしにやけるロイエンタール。

「相手が居ることだ、こちらの都合では動いてくれまえ」
一寸憮然な態度のワーレン。

「其れはそうだがワーレン、出来ればドカーンとでかいのを見てみたいじゃないか」
「花火では有るまいしそう簡単にはいかんよ」
「ロイエンタールの言う通りだな」
「そんなもんか、つまらん」
「そろそろ出発だビッテンフェルト置いていくぞ」
「ああ置いていくか」
「ちっ判った」

   
■オーディン  グリンメルスハウゼン子爵邸   

「テレーゼ様ロイエンタール達を武官就任させず前線へ向かわして宜しかったのですか?」
ケスラーが新規士官の書類を見せながら聞いてくる。
「いいのよ、私の武官としたり近衛にしたら、宇宙の気を吸えないでしょ。
実戦経験が無いと頭でっかちの養殖物に成ってしまうわ、今必要なのは天然物の人材なのよ。
シュターデンみたいに理屈だけの単細胞馬鹿は御しがたいでしょ。
それじゃ駄目なんだよね実戦で鍛えた技と勘が必要でしょう」

「其れで敢えて前線へ送るように陛下の勅命まで頂いたのですか?」
ケスラーその位で驚いては駄目だよ。

「今回は成績優秀者は旗艦で仕事その他はイゼルローン内で見学って形に命令してるから、戦場の気を知るには一番だと思ってね、所謂社会科見学ですよ」
「つまりはテレーゼ様の手の内で踊っていると」
「悪辣かも知れないけど、こうでもしないと駄目なのよ。
敢えて心を鬼にして千尋の谷に突き落とすのよね」

「そう言うお気持ちでしたか」
「そそ。半年後に帰投する
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