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提督がワンピースの世界に着任しました
第28話 不穏な空気
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「提督、夜間哨戒任務が無事に終了しましたので報告します。戦闘詳報はこちらに、ご確認下さい」
「ありがとう加賀。敵を発見したと報告を受けたが、その後戦闘になったのか?」

 深夜。俺は一人で提督室へと篭り書類仕事を片付けている頃、旗艦を任せていた加賀が夜間の哨戒任務が完了との報告のために訪ねてきた。

 彼女は口頭で任務の簡単な説明をしてくれながら、十枚程の紙にまとめられた戦闘詳報を手渡してくれた。受け取った俺は早速ペラペラとめくり、中身の確認をしながら加賀の話を詳しく聞いた。

「はい。2隻の所属不明な中型級戦闘船と遭遇、三度の警告をしてみましたが反応がなく敵と判断した後に撃退しました」
「その不審船は沈めたのか?」
「はい。2隻とも大した抵抗もさせないまま轟沈させることが出来、資源を回収したあとは哨戒任務に戻りました」
「そうか」

 革命軍と同盟を組んでから、約一ヶ月の月日が経っていた。この一月の間、夜陰に紛れて上陸しようとする正体不明の工作員が神威島に多数押し寄せてきていた。なので今夜巻き起こった戦闘は、最近では珍しい出来事でも無かった。

 おそらく海軍の連中に神威島のある位置がバレしてしまったのか。そして、我々の情報を求めて偵察するためにと潜り込もうとしている工作員なのだろうと予想していた。革命軍からもたらされた情報によれば、不審船の連中は世界政府直下暗躍諜報機関であるサイファーポールではないか、との事だったが。

 不審船が神威島の領海に侵入してきたのを発見した場合、警告した後に反応が返ってこなければ問答無用で沈めることに決めて、艦娘たちには実行してもらっていた。我が艦と敵の船では戦闘力の差が歴然で捕まえることも可能だったが、いちいち捕虜にしていたらキリがない。なにせ、この島には数十名の戦闘員と数百人の研究者ぐらいしか居ない。捕虜を管理するための人材が居ないため、今のところは敵を海に沈めて放置するしか方法はなかった。

 捕虜を取る代わりに、沈めた船の残骸から彼らの装備や食料、資材等は鹵獲していた。その為、資材が不足していた我々は敵を返り討ちにする度に補給が出来るということで、相手の行動を歓迎する気持ちすら有った。まさに海賊のような行為で思うところもあったが、生きていくためには仕方ないと割り切って彼女たちに任務を命じていた。

 更には、建造されたばかりの艦娘達に海上戦闘の実践経験を積ませるという目的も果たすことが出来て、彼女達の能力が日に日に分かるぐらいに高まって成長させることが出来る、という恩恵もあった。

 神威島は敵と戦うことで、順調に戦力を高めて物資の補給をし鎮守府の守りを固めて、今後生き残るための準備を着々と進めることが出来ていた。

「うん、お疲れ様だ加賀。この後の哨戒任務に就く艦娘に
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