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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第三話:各々の役割は守りましょう。でも例外だってあるはずだよ。
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剣を隠しており、メイン武器に見せたショートソードに意識を向けてると、不意を突く一撃が意識外から襲ってくる戦法。

兄貴はスタンダードな戦い方で、鱗の盾で敵をいなしミドルソードでトドメを刺す。
足の運びも身体の移動も城の兵士風に基本に忠実で、しかしながら鍛え抜かれた全身のバネを使って、隙の無い戦い方で敵を圧倒しているでげす。

アッシは剣術や体術を習った訳では無いので、力任せに斧を振り下ろし、少しでも兄貴等の力になる為頑張っているでがす。
それでも戦闘に参加してる分、ウルフの旦那よりかは働いてる感を出しているんでげす。

だからだと思うが……
「おいウルフ。お前は何故戦わん!? 口先ばかりで役に立たんではないか?」
とトロデのオッサンに文句を言われる。

「俺は頭脳労働派なんだ。肉体労働は馬鹿共……ゲフンゲフン、体育会系の方々にお任せするんですよ」
アッシの見る限りでは嘘だ。
仕草や佇まいからして、ウルフの旦那もかなりの猛者であると思える。

「今……馬鹿共っつた?」
「いえ、気のせいですリュリュさん。リュカ家一番の家臣である私が、リュリュ様の事を馬鹿と言う訳ないでしょう」
これもきっと嘘であろう。ウルフの旦那のニヤケた顔が物語っているでがす。

「そんな事は如何でも良いんじゃよ! 兎も角、お前も戦えるのであろう……であれば戦うのが仲間への礼儀であろう!」
「あはははっ、オッサンも戦ってねーじゃん」

「ワシは戦う能力が無いから致し方なかろう!」
「じゃぁお前は何が出来んだよ!?」
多分、何も出来ないと思うでがす。

「ワ、ワシは王様じゃぞ! 何かが出来る必要など無いわい!」
「馬鹿じゃねーの? 王様ってのは国が健在で初めて威張れる存在なんだよ! 金も無い、力も無い、権力も当然無い、何より何の役にも立たない。何で威張ってんだよ?」

「そ、それは……ド、ドルマゲスを見付け、我が国にかけられた呪いを解かせれば、ワシは元の王様に戻れる! だから威張ってるんじゃ!」
今現在は何も無い事を認めるんでがすな。

「じゃぁお前一人でドルなんとかを追えよ。そして国を再建してから俺等に威張れよ。それまでお前の言う事は何も聞かん!」
「な、何じゃと!?」

「よく考えたら、俺等までドルマゲを追う必要って無いじゃん。だって俺等の目的はペットのアホ鳥を探し出す事だし。この世界の事がまだ解ってないから付いていこうとしてるだけで、他の冒険者に付いていっても良いんだよね」

「で、ではそうすれば良いだろ! サッサと何処かへ行け!」
「じゃぁお言葉に甘えて何処かへ行きますか。アハト君は如何する? 君がこのオッサンに付き従う意味が解らないんだけど?」
う〜ん……確かにこんな態度のデカイだけのオッサンに従う意味は解
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