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Blue Sea 『空と海の境界線』
Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
Mission17「TRANS-AM」
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0227 合流ポイント

「レーダーに反応、高度2000、偵察機らしき機体が2、そして艦隊らしき反応が6か」
機械の扱いに長けていない私ですら、ここまでわかりやすいとは。ノースポイントの技術力には恐れ入った。
すると通信が入る。
『そこの少女、お前がウィッチで正解か?』
聞いたことのない男の声。鬼神だろうか。
「ああ、正解だ。今からそちらに降りる」
機体の出力を調整し艦隊の方へ降下し、空母だと識別された艦へ向かい急減速によるストールを用いて着艦する。
『全く、無茶をする女は多いとやら……』
「誰だ?」
不意にかかってきた無線。あの鬼神にも聞こえてる筈だが、鬼神は声を上げない。オープンチャンネルではないようだ。

「まあ無理ないわね、この空母にいるとなれば艦娘以外にも人がいるっていうのも、それも鬼神じゃない人が」
その女性は物陰から姿を現す。軍服ではあっても軍人らしくない口調にハイヒール。軍人かと疑いたくなったがそこを我慢する。

「あら、貴方艦娘?驚いたわ。まさか空を飛ぶ艦娘なんて」
「いや、私はウィッチだ。艦娘とは違い普通に空を飛んでいるが」
艦娘と間違えられる。ここ最近の襲撃などで新しい艦娘が出ている可能性も否定できない。
だが、私ははっきりとウィッチである。それを証明させているのは自分のストライカーと両手に持つMG42だ。

「あらごめんなさい、艦娘じゃないわね。まあ私の名前は湾月葱。中佐だけど階級なんてどうでもいいからなんとでも呼んで」
階級を無視してもよいと話す彼女――――――湾月中佐は中々ぶっ飛んでいる人だと実感できる。
階級の重圧感を感じさせず軽く話し挙句の果てに階級無視して何とでも呼べとお達しする。そこまで平然と話す軍人などいるのか。

「あ、そうそう。この艦を管理してる艦娘にはまだ話してないの?」
「ああ……まだだ」
すると艦橋から突如誰かが飛び降りてきたが、そこからうまく着地する。

「Hello、私は装甲空母Saratoga Mk.Uです。サラと呼んでください」
Saratoga、通称サラと呼ばれる女性。
包容力のあるボディを持っているお姉さんタイプの女性……私とかぶってるのでは?と思ってしまったが胸の大きさなんて関係ないと考え自己紹介をかけた。
「私はゲルトルート・バルクホルン。元第501統合戦闘航空団『STRIKE WITCHES』所属、現サンド島鎮守府ウィッチ部隊所属だ。よろしく頼むのと、鬼神はどの船に乗っているか知っているか?」
「ちょっと待ってくださいね」
Saratogaはインカムで通信を入れ誰かと話す。
その間に湾月中佐は私の事に興味深々で、じーっとストライカーを見つめている。まあ、アレはオーバーテクノロジーの結晶(セレンが言うには)らしいから、簡単に渡
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