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奇妙な暗殺教室
狙撃の時間
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で殺せねぇ訳がねーだろうがぁ!)



弾丸が脳天に当たる2秒前…既に丈一郎の腕の関節は外れ始めズームパンチが発動しかけている中殺せんせーは溶けた触手の再生を開始し始める



(殺った!俺達はこの怪物を殺せた…殺せたんだ!)



弾丸が当たる1秒前……僅か1秒足らずで殺せんせーは溶けた触手の再生を完了させる。



(触手が再生した!?…だが、無駄無駄そんな見苦しい足掻きは辞めて派手に逝けや!殺せんせー)


弾丸が脳天に当たる0.5秒前…殺せんせーの脳天めがけて飛んでくる弾丸を紙一重で躱す。だが、既に対先生ナイフは殺せんせーの目前に迫っていた。



(((((当たれぇぇぇぇぇええええええええええ!))))



この時、物陰に隠れていた速水を含めて、2班のメンバーは勝利を確信していた。だが、丈一郎だけは仰天していた。



(おいおいおい…ふつう足をすくわれたらころぶまいとする!弾丸から逃れようとするならばなおさらころべない!!俺はその体制の崩れに攻撃をしかけるはずだった!)



しかし!殺せんせーは…残っている脚に力を込め逆におもいっきり錐揉み状に飛んで脳天めがけて飛んでくる弾丸を躱し丈一郎目掛けて突進したのだッ!



(不味い!ガーd…)



丈一郎はズームパンチを繰り出した腕を引き交そうと身を引こうとする…だが、既に全力の攻撃を繰り出してしまった丈一郎の動きをガードに変えるなど不可能であり、それは目の前にいる最高速度マッハ20の怪物との戦闘中に犯すミスとしては致命的である。即ち…


「ヌルフフフ…詰めが甘いですよ丈一郎君」



模造刀が丈一郎の体を掠めながら振り抜かれるのは必然だった。



「チィ…完敗かよ…」



そう呟きながら仰向けに倒れた俺には一寸の曇りもない青い空とハリウッドさながらのアクションを演じた殺せんせーに送られる拍手喝采が聞こえていた。





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