暁 〜小説投稿サイト〜
銀河英雄伝説〜門閥貴族・・・だが貧乏!
第11話 寵姫への道
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
レンハイト星の開拓の話を知っているか?」

「無論知って居るが、それがどうした?」
「その原案を作ったのが、若干14歳の令嬢だ」
「なんじゃと、そんな話が」

「信じられないか、しかし本当の事だ」
「なんと」
「その令嬢は、聡明で心優しい娘でな、それに根性を持っている」

「しかし、相手はリッテンハイム侯とグリューネワルト伯爵夫人じゃ高々男爵家では太刀打ちできんぞ」
「クラウス、それなんだがな、あの娘は男爵家の娘じゃないんだ」
「それはどう言う事だ、まさか!」

「そうだ、俺の子だ。俺がファーレンハイト男爵の妹に生ませた子でな。
認知できない理由があってな。そのまま実家で育てて貰っていたのだよ」
リヒテンラーデ侯爵は驚愕する。
「つまりは、ブラウンシュヴァイク公爵家先代の3女と言う訳か」

「そう言う事になる」
「それならば、リッテンハイム候とグリューネワルト伯爵夫人枢軸に対抗可能じゃ」
「その通りだな」

「ブラウンシュヴァイク公爵家は全面的に支援してくれるのかの?」
「父上が賛成であれば、私は全面支援を行い、ブラウンシュヴァイク公爵家の末姫として送り出す所存」
「エーリッヒ、賛成してくれるか?」

「俺は賛成するが、ラミディアの意志に任せたいと思うのだがな」
「父上、それでは、断られた場合はどう致しますか」
「そうじゃ、勅命で寵姫にするのが良いのではないか?」

「取りあえずは、今年の10月に15歳になる、それまでに準備を行うしかあるまい、
それと、宮廷にならす為に陛下主催の宴でそれとなく参加させて。
あの子の義行心を擽るのも良いかもしれんぞ」

「判ったわ、それでは夏の宴でもするように陛下に進言致そう」
「うむそれがよかろう」
「ブラウンシュヴァイク公爵、よしなに頼みます」

「お任せ下され、帝国の為ですからな」
「クラウスよ、余り急ぐなよ」
「判って居るわ」

リヒテンラーデ侯爵が帰宅してから、親子2人で話している。

「父上、宜しいのですか」
「うむ、帝国の危機には藩屏たる我が家が動かずしてどうする」
「しかし、妹が不憫でありましょう」

「此もブラウンシュヴァイクの家に生まれた定めじゃ」
「はあ」
「あの子であれば。必ず帝国を守ってくれよう」

「オットー、済まぬが、あの子を守ってやってくれ、儂ではもう守れんからな」
「父上、お任せ下され、必ずラミディアは守りますぞ」
「すまぬすまぬな」
「父上」


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ