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白き竜の少年 リメイク前
問い
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「ハルマ殿。夜桜は?」

ハルマは首を横に振り、答える

「見つけたが、偽物だった」

後はオークションに出される筈だった方だが、あちらは災害のせいで、開催されてすらない。アサヒは夜桜が偽物だったと知ってから塞ぎ込んだまま。それに影響されてか、船の雰囲気は重くなっている

「そうですか・・・・」

「とりあえずは皆寝なさい。疲れを癒さないと」

リンの言葉で、皆が部屋に戻って行く。しかし、そんな中でハルマはアサヒの元へ向かう

「何用ですか?」

襖越しにハルマがアサヒに問い掛ける

「姫。貴女は明日もそうやって塞ぎ込むつもりで?」

「私の勝手ではありませんか!」

アサヒには諦めに近い感情があった。しかし、ハルマは彼女に問いを投げかけていく

「貴女は我々に任せきりにするのか?大切な者の形見というのに何故諦める?貴女が夜桜が戻る事を望むのなら、我々は命をかけてそれを実行する。しかし、貴女がそのままでいるのなら我々は命をかけはしない」

「態度に表せ。口先だけの者、覚悟無き者に人はついて来ない。人に、流れに任せるだけの者の為に命をかける価値はない」

ハルマは少しの間を置いた後に言葉を紡ぐ

「どうするかは貴女次第だ。だが、後悔しない選択をするのを期待している」


翌日。大広間に来たアサヒ。しかし、そこへマキトが慌てた様子で現れる

「姫!一大事でございます!」

その場に居合わせたハルマ達6班も、オビトも何かあったのだと察する

「何事ですか?」

しかし、マキトが齎した情報は皆にとって予想外の出来事であった

「夜桜が・・・・賊の手に渡ったとの情報が??」

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