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Re:童話姫たちの殺し合いゲーム
第一節<末の妹と双子>
(原作)ラプンツェル(アレンジ少々アリ)
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れ!」



「え…どうしてそのことを知って…でも…わりましたわ!」



長い髪がおろされ、王子がそれにつかまると塔の上へ引き上げられました



「君が…あの美しい歌声の持ち主……ラプンツェル。

 なんて美しい女性なんだ」



「あ、貴方様はどなたですの?」



最初は驚いたラプンツェルでしたが すぐに王子のことが大好きになり



ふたりは魔女に隠れて逢瀬を楽しみ やがてラプンツェルは彼との子供を授かりました



「ねえ、名づけ親のおばさん。わたしのお洋服きつくなっちゃって、わたしのからだに合わなくなっちゃたの。

 どうしてかしら」



「お、おまえラプンツェル……まさか!?」



騙されていたことに気づいた魔女は激怒し



「よくもあたしゃを騙してくれたね!」



ラプンツェルの髪を切り落とし荒れ野に追い払いました



「あんたなんてもう用無しだよ」



ラプンツェルは荒れ野でみじめに暮らし



「「おぎゃああ」」



やがて男女の双子を生みました



何も知らぬまま訪ねてきた王子は



「ラプンツェル! 髪をたらしておくれ!」



「キヒヒ。わかりましたわ、王子様」



魔女が垂らしたラプンツェルの髪につかまって搭の上に登ります



「っ!? 貴様何者だ! ラプンツェルをどうした!」


「どうしただって? キヒヒ。 哀れで可哀想な王子様。


 それじゃあ、あたしゃからラプンツェルの最期を教えてあげようかね」

そこですべてを聞かされた王子は



「そんな…ラプンツェルが…死んだ?」


「そうさ。あの荒地で人が生きていけるわけがない。

 あの子はもう死んでるよ」


「そんな…彼女が…ラプンツェルが居ないなんて…私は…」


この世のすべてに絶望し、塔からその身を投げてしまいました


「王子? しっかりしてくだざいっ王子様!」


「う……ぐ」


たまたま通りかかった通行人のおかげで命は助かった王子



「なにも見えない…。真っ暗だ。

 おい! 誰かいないのか!? この目に被せた布を取ってくれ!

 目の前が真っ暗で何も見えないのだ!」




「申し訳ございません王子」



「其方は医者か? ならば早くこの布を……」



「王子の顔に布などかけておりませぬ」



「それはどうゆう……ことだ?」



「王子の目は…」




命こそ助かった王子でしたが




塔から落下した衝撃で両目
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