第一章
[2]次話
ケップのお話
コリー犬のケップは家鴨のジマイマと同じ家に住んでいます。
それで仲もよくて毎日時間があればお話をしていますが。
ジマイマはケップにです、ある日の朝こんなことを言いました。
「貴方最近太ってきてないかしら」
「そうかな」
「ええ、そう思うわ」
「ううん、そういえば最近よく食べるね」
ケップは自分の犬小屋の中からお顔を出してジマイマとお話をしています。
「御飯が美味しくて」
「お肉が、なのね」
「そうそう、うちは豚肉が多いけれど」
その豚肉がというのです。
「最近質がよくなったのかね」
「どんどん食べて」
「太ったかも知れないね」
「太り過ぎはよくないわよ」
ジマイマはケップにこのことを言うのでした。
「やっぱりね」
「そうだよね、どんな生きものでもね」
「肥満は大敵よ」
まさにというのです。
「だから気をつけてね」
「わかったよ、じゃあお散歩の時に今以上に動く様にするよ」
「というか貴方一日二回一時間半ずつ歩いてるわね」
「ご主人と一緒にね」
「じゃあ充分かしらね」
「運動の量は」
「そう思うけれど」
こうお話するのでした、
「そちらはね」
「じゃあ食べ過ぎをどうにかすべきかな」
「そう思ったけれど」
「ううん、ついつい美味しくてね」
「食べてしまうのね」
「最近ね」
「そこを我慢しないと」
ジマイマはケップに注意する様に言いました。
「太ったままよ」
「我慢だね」
「そう、出されたものを食べてさらに催促してもらってるでしょ」
最近のケップはというのです。
「それがよくないのよ」
「食べたらそれで終わって」
「我慢するの」
「一日二回の食事を」
「あとおやつも食べてるけれど」
ケップは基本食いしん坊です、それでご主人もそんな彼に応えて御飯だけでなくおやつもあげているのです。
「それもかな」
「ちょっと控えたら?」
「おやつもいつも催促しているけれど」
「そう、一回でよ」
食べるにしてもというのです。
「我慢してね」
「それでなんだ」
「食事を控えたらと思うけれど」
「そうだね、今は春だし」
「秋だったらどんどん食べてね」
「脂肪を蓄えて冬に備えるべきだけれど」
「今は春よ」
その冬が終わったというのです。
「だからね」
「食べ過ぎを止めてだね」
「ダイエットをするべきよ」
「わかったよ、じゃあ今日からね」
「おかわりの催促をしない」
「そうするよ」
ケップは決めました、そうしてジマイマにも約束してです。御飯やおやつを食べても催促はしないようにしました。
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