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ハイスクールD×D/EXTELLA
旧校舎のディアボロス
狂人神父登場
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一誠side
下僕を持つには、上級悪魔にならなくてはならない。最初から上級悪魔の部長と違って、俺たち転生者は力を認められ、昇格しなきゃならない。
だが俺は兵士・・・駒の中で最弱の駒。捨て駒じゃねぇか。

 「はあ・・・ハーレム王への道は遠いな」
ぼやきながら深夜チャリを漕いで、依頼主の家に向かっているが、ふと思う事がある。これで良かったのかと?
神器とか言うドラゴン波発生装置のおかげで堕天使に殺された・・・俺の恋心を利用して。
そして次は悪魔ですよ? 学園一の美少女悪魔に拾われて『下僕よ!』と宣言され、『出世すればハーレム』と甘い言葉で言いくるめられてしまった。
そこから部長の下僕として、日々汗を流す。
チラシ配り、契約取り。
けど、魔力が低いから魔方陣から依頼者のもとへジャンプ出来ないときた。
前代未聞の悪魔。それが俺。
・・・考えてみれば、悪魔になる前からこれといった特徴ないよな。
モテるために色々と頑張ってみたけれど、所詮イケメンには勝てない。
これといった夢も悪魔になる前は無かったし・・・あー、そういう点じゃ悪魔になってよかった部分もあるのか。
いや・・・もとより悪魔になることって良いことなのか?
まあ、あの時部長に命を救ってもらえなかったら、俺の人生はそこまでだったわけだ。こうやって、青春を憂う時間も無かったわけだ。
リアス部長は綺麗だし、朱乃さんは怒らせなければ問題ない・・・と思う。
小猫ちゃんも普通に接する程度なら問題なし。
木場はムカつくが、イケメンのくせに俺と普通に話してくれるし・・・意外に言い奴なんだ。イケメンのくせに。
棟夜もイケメンだけど、何かと助けてくれるし、俺の中でイケメンの認識が変わりそうだ。
ふと俺は、金髪美少女シスターを思い出す。
アーシア、キレイな子だったな。もし彼女にするなら・・・と、そこまで考えて俺は手で顔を覆った。
あんなに酷い失恋したじゃないか。・・・夕麻ちゃん、マジで好きだったんだぜ。
くそ。何で俺の人生って誰かの力で左右されてんだろうな。
いや、そんなものかもしんないけどさ、人生って。でも、不思議な事が起こりすぎて、それに巻き込まれた感が高いと感じてしまうんだよな。
アーシア・・・シスターか。俺とは逆の存在。
たまたま神様の下僕と悪魔の下僕だっただけだ。
偶然出会った。ただそれだけさ。
・・・あーーー! うだうだしても仕方ねぇ! とりあえず今は悪魔としての夢を叶える。 叶えられなくても、その方向に足を向けるのは生きる目標となる。
よし! 頑張るぞ俺! やるぞ俺!




俺が訪れた場所は一軒の家だ。
マンションやアパートじゃなく、普通の一軒家。ブザーを押そうとしたが、俺より先にいた人を見て足が止まった。

 「一誠か」

 「え? 
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