暁 〜小説投稿サイト〜
ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者、冬島を舞う
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
雪が降頻る道を進んで行く、少し視線を上に上げれば分厚い雪雲が天を高く深く、塗っているように覆い尽くしている。同時にまるで地面から生えている大砲の砲身のように円柱状に高く高く伸び聳えている巨大な山、それがこの島の特徴なのだろうと思いながら積っている雪を踏み締めながら進んで行く。途中巨大な熊に遭遇するが先頭を歩く男、麦わら海賊団の上陸を認めてくれたドルトンはハイキングベアーと言う危険のない熊だと説明する。登山マナーである一礼をすると同じように返してくれハイキングベアーは去って行く。

「……くまって言ったら死んだふりだろ……?」

但し、ウソップのみは死んだふりをして雪に倒れこんでいたが。

「因みにウソップ、死んだふりをしたらそのまま食われるからしない方が良いぞ」
「マジかよ!!!?」


「ここが私の家だ」

ビックホーンと言う村へと辿り着くとドルトンは海賊達は自分達に任せてくれと皆に言った、海賊なのに大丈夫かと心配している声もあったが長年の勘で彼らは大丈夫だと納得させた。かなり信頼が厚いのかドルトンに掛けられる声は純粋な厚意に満ち溢れている。そのままドルトンの家に上がらせてもらいナミを休ませる事となった。

「そのベットを使ってくれたまえ、今部屋を暖めよう。申し遅れたが私の名はドルトン、この島の護衛隊長をしている者だ。我々の手荒な歓迎をどうか許して欲しい、皆海賊と言う言葉に敏感になっている」

基本的に海賊というのは無法者や凶悪な人間が多い、寧ろその対応は正しいだろう。威嚇とは言えいきなり発砲するのは流石に不味いだろうが、凶悪で凶暴な海賊だったら問答無用で皆殺しだろう。謝罪をし終えると背負っていた武器を降ろしながらビビを見つめた。

「一つ聞いていいかね。どうも私は、君を何処かで見た事があるような気がするのだが……」
「き、気のせいですよきっと!私は知りませんし……そ、そんな事よりお医者さんを呼んでください!」
「医者、か……この島には医者はたった一人、魔女と言われている医者しかいないんだ」
「い、医者が一人だけぇ!?おいおい折角ナミさんを見て貰えると思ったのによぉ……!!」

歯がゆい思いをしながら歯軋り音を立てながら目を反らすサンジ。無理もない、元から女性を尊重し大切にするようにしている彼にとって苦しんでいるナミは見ていられない状態ですぐにも元気にして上げたい。それなのに医者はたった一人しかないと言う状況はかなり拙い。思わず外を見てしまうと窓の外では元気に雪遊びをしているルフィとウソップが見えた、サンジの怒りのボルテージは一気に上昇し二人をボコボコにして屋内に引っ張ってきた。

「この島のたった一人の医者。この村に来る途中、山が見えなかったか?」
「え、ええ。あの凄い山ですよね」
「この国で唯一人の
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ