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夢幻水滸伝
第三話 都へその十三

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「けど戦場にはあまり立ちません」
「あくまで政治か」
「そっちが主です」
「そやねんな」
「普段はここで留守番してますさかい」
 それで政治にあたっているというのだ。
「出陣の時の用意もします」
「補給とか何でも出来るさかい」
 中里は太宰のこのことも話した。
「これだけ縁の下の力持ちもないで」
「補給もかいな」
「そうしたことも全部してくれるねん」
「劉邦の宰相か」
「ああ、蕭何な」
「そうした立ち位置やねんな」
「その蕭何の比やないで」
 笑ってだ、芥川は太宰に述べた。
「うちが万全の内政でしかも軍隊動かせるのは宰相の力が強いからな」
「いえ、僕は別に」
「事実言うてるねん、とにかく政治は宰相や」 
 謙虚さを見せた太宰に言ってから中里にも話した。
「政治やったら何でも何度でも穏やかに教えてくれるし」
「政治でわからんとこあったらか」
「聞くとええわ、僕もそうしてる」
「わかった、教えてもらうわ」
「学校の勉強はあっちの世界でな」
 笑ってだ、芥川は中里にこうも話した。
「教えてもらうとええわ」
「受験もあるしな」
「そやそや」
 中里も受験のことには頷いた。
「それもあるわ」
「そやな」
「ちなみに双子は烏天狗や」
 芥川は二人の種族も話した。
「それで宰相は人間や」
「普通のか」
「見ての通りアジア系のな」
「何か神社とか都の人達見てたらや」
 ここで中里は彼等のことを思い出して言った。
「色々な種族が実際におったな」
「そやろ」
「鬼も天狗もおるし」
「犬人とか猫人とかおったな」
「龍人とかな」
「あとエルフ、ドワーフ、ホビット、ノームとかもおる」
 こうした種族達もというのだ。
「エルフなんか肌の黒いダークエルフもおったな」
「ああ、アフリカ系の人みたいな肌のエルフの兄ちゃん姉ちゃんおったな」 
 中里は社や都で見た彼等のことも思い出した。
「あと少し背が小さくて髭の生えた人等もな」
「それがドワーフや、あと天使とか悪魔もおるけど」
「ああ、おるんか」
「日本にはあまりおらん、それと悪魔言うても別に悪いことはせん」
 名前がそうでもというのだ。
「その人それぞれ、これはどの種族でもや」
「犬人でも猫人でもやな」
「リザードマンとか蛙人、人魚、魚人、オーク、コボルト、ゴブリン、毛人、イエティっておってもな」
「その人によるか」
「そや、あと犬人とコボルトは近い種族やねん」
 芥川いは彼等のことも話した。
「コボルトの方がやや小さいんや」
「どっちも犬やしな」
「それと各種族でも細かい違いがあって猫人はライオン、虎、豹、ジャガー、チーターって色々おるんや」
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