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夢幻水滸伝
第二話 世界の仕組みその八

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「水軍はまだ鍛えてて船も建造中や」
「これからか」
「暫く近畿統一であちこちのならず者成敗して回ったって言うたやろ」
「そっちに力注いでてか」
「水軍は暫く後回しやってな」
「今になってか」
「その淡路とか伊勢、志摩で鍛えてて船も建造中や」
 芥川は水軍のことをあらためて話した。
「大規模な水軍にするし星の奴も率いるのがおるけどな」
「これからか」
「そうや、まあとにかく今はその山陰に進出してな」
「あとは東海か」
 中里は目を光らせてだ、芥川に応えた。
「山陽と四国も気になるけど」
「そっちの話覚えてたか」
「ああ、実際そっちの勢力結構強いやろ」
「むしろ山陽とか四国の連中よりもな」
 芥川は食事に出ていた茶、飲みやすい番茶のそれを飲みつつ中里に応えた。見れば中里と綾乃の膳にもその茶がある。
「強いで、勢力も強い」
「やっぱりそうか」
「尾張から美濃に拠点を置いて三河、遠江、駿河、信濃、甲斐を手中に収めとる」
「それかなりやな」
「戦国大名で言うと織田、徳川、武田やな」 
「どの勢力も誰もが知ってるぞ」
 有名な戦国大名ばかりだというのだ。
「信長さん、家康さん、信玄さんって」
「それだけの勢力を持ってるんや、しかも率いてる奴も強いしな」
「そっちも星の奴やな」
「そや、ただ星の奴はうちの勢力が一番多い」
 芥川はこのことは断った。
「神星は日本には三人おるけどな」
「今ここに揃ってるな」
 中里は自分達こそ、と応えた。
「これだけで全然ちゃうねんな」
「それで何人か他の星の奴がおるしな」
「ほな日本で最強か」
「精力的にもな、けどな」
「その東海の奴も強うてか」
「しかも山陽、四国の勢力も油断出来んし」
 芥川は彼等のことも話した。
「北陸の方にも確かな勢力がおる」
「つまり四方八方油断出来んか」
「おまけにまだ領内に山賊だの海賊だのおるんや」
「敵だらけやな」
「そや、そやから日本で第一の勢力というてもや」
 このことは事実だとしてもというのだ。
「油断出来ん、一歩間違えるとな」
「滅ぶんやな」
「そうしたシビアな状況や」
 芥川は貝の吸いものを飲みつつ話した、薄味でそれが飲みやすさを作っている。
「戦略はしっかりせんとな」
「負けるか」
「今は東海に備えつつ山陰進出や」
「まずは出雲か」
「そっちは順調や、ただ東海が何時動くかわからん」
 その彼等がとだ、芥川は目の光を強く鋭くさせて述べた。
「出来れば山陰は一気に出雲までいってな」
「山陽の連中に備えつつか」
「東海を何とかせなな」
「二正面作戦はやらんねんな」
「そこまでの力はないわ」
 一度に二つの勢力の相手をするまでは、というのだ。
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