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ヘタリア学園
第三十五話  眠れ緋の華

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第三十五話  眠れ緋の華
 日本の歴史は長いです。それで実は結構なお爺さんですがあまり知られていません。昔の独特の鎧兜なんかは学園でもかなりの人気です。
「それで作ってみました」
 日本はゲームやアニメを作るのも得意ですがここでその鎧を着けた武士の格闘ゲームを作ってみたのでした。何か一人で何十人何百人も吹き飛ばす凄いゲームです。
 それがまた学園内で大人気です。派手で明るく誰もが熱中します。ところがそのゲームをしていて中には沈む人も出て来ました。
「あのキャラクターの話はな」
「ないよね」
 ドイツもイタリアもそう言うのでした。他の皆も。
「駄目でしょうか」
「駄目っていうかね」
 イタリアが沈んだ顔で日本に答えます。
「最初から最後まで。あんまりにも悲しくて」
「ちょっとね。救われなさ過ぎるよ」
「せめて最後は救われて欲しいある」
 最後までやったアメリカも中国も沈んでいました。
「俺も。やっていてな」
 悲劇の好きなドイツも。今回ばかりは何とも言えない顔になっていました。
「最後の歌も。奇麗だが」
「そうですか。私的には一番気に入っているストーリーなのですが」
「奇麗なのは奇麗でいい話だけれど」
「あまりに。悲し過ぎるんだよ」
 日本の話は時として皆にはあまりにも悲しいようです。その美しいけれどあまりも悲しい話に皆うなだれるばかりでした。


第三十五話   完


                          2008・1・24

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