暁 〜小説投稿サイト〜
Fate プリズマクロエ お兄ちゃん強奪計画
異世界への帰還
[1/6]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 ここにもカレー堕ちしてカレー教徒に成り下がった女がいた。
「実はここだけの話、異世界のシローは聖杯戦争をしていないので、その間にカレーを研究して極め、粉から選んだ麻薬カレーを生産する能力を持っていると言われる」
「はあああっ?」
 もう、病んだイリヤ並みに、異世界のバゼットの言葉が天啓に聞こえ、ゴクリと喉を鳴らしたり、泣きながら頷いたり、両肩を掴まれて揺さぶられて、カレーの神の祝福に目覚めた。
 正悟カリー師、ターメリック・ムハマンド・ジャラララバード師誕生の瞬間であった?
 約3,4名をカリー地獄に招待して、人生を大きく踏み外させた手ごたえを感じたクロエは、満足してヨガのポーズで踊った。

 食後、凜とルヴィアはアンジェリカに連れられて元の世界に行って、間桐の連中の人形も作って、銀行で間桐の財産を抑えに行くと言った。
「良ければ、私も同行させて欲しい」
 ロード・エルメロイまで同行を申し出て、バゼット二人も異世界に逃げる準備をした。
 今回も、その破滅や喜劇を見るために、クロエは同行した。美遊と二人っきりになるのを恐れたイリヤも同行したがったので、結局全員で一旦異世界に退避する事になった。
((チッ、先輩とイチャイチャスるはずだったのに))
 大勢の余計な人物が、二人の愛の一時を邪魔してしまったので、愛の初体験が先延ばしになってしまい、やはり元の世界でご休憩3500円、宿泊6000円、カラオケ温泉完備の場所にしけこもうと思う桜と桜人形だった。
 すでに同期も完璧、双子のように先輩に対してはハモって答えられる二人。
「イリヤ、あんたも帰ったらママに怒られるわよ、もう家で監禁されて、ここにも来れなくなるし」
「だ、大丈夫だもん、バゼットさんからも説明してくれるもん」
 年長者がきちんと説明して、不可抗力だったと言ってくれるが、残念ながらアイリには通用しない、天然なのでその時の感情が最優先の人と言うかホムンクルスである。
 とりあえずロード・エルメロイと10万ユーロほど現地通貨と交換し合い、桜やルヴィアとはもっと大きい換金契約をする予定になったので、英雄じゃ無い方のバゼットも活動資金ができて、エルメロイ卿も現地で通貨が使用できた。
「バゼット、君はしばらく向こうに逗留して、こちらとの違いを事細かに記録するのだ。あちらの世界のバゼットは、こちらから命令する立場にはないが、英国に戻って報告する際、リンとルヴィアのリポートを届けて欲しい、私の手紙も同封する」
 二つの聖杯で奇跡を起こして星ごと救ってくれた感謝の言葉と、良ければカレイドステッキの調査許可、自分の世界との違いを技術交換して、交流もしたいと正直に「自分宛て」と大師範に手紙を書く。もちろん事前に「自分」と大師範に電話するつもりなので混乱させるが、魔術師なので受け入れても
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ