暁 〜小説投稿サイト〜
『育児Diary』
『2008.10.06/母子手帳交付』

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9月11日、1ヶ所目の産婦人科に行った。
過去のことから、子宮が正常であるかどうかも聞いたところ、答えてくれなかった。
胎児についても、妊娠の事実が確実だと言うこと以外、まともに答えなかった。
此方の妊娠や堕胎歴が其方の気に障ったとしても、診察に来てる患者に対して説明する義務は有る。
終始、本ッ当に感じの悪い医者と看護婦だった。
死ぬ迄、二度と行く事は無い。

9月26日、2ヶ所目の産婦人科に行った。
問診以外にも詳しく聞かれ、診察も説明も丁寧にしてくれた。
子宮が正常であるか聞いたところ、キッパリ正常だと教えてくれた。
胎児も無事で今のところ何の異常も無いと。
ものすごく安心した。

ただ、過呼吸の薬が強い為、胎児に影響を与えないとは言えない。
やめれるものならやめるようにと言われた。
煙草や酒と同じ、何の薬にせよ、薬そのものが悪影響を及ぼすだろう事は解ってた。

エコーで見る君は、まだまだ小さく、形としても全然人間に成り立ってない状態で...でも、ちゃんと生きてる、ちゃんとしたひとつの命。
やっぱり赤ちゃんというのは嬉しいものだと、改めて実感した。

子宮も君も正常だということで安心して妊娠の継続を決めた。
産婦人科も此処に決定。



まだ不安はあったけど、それでも過呼吸の薬はやめた。
自分の精神の安定を意識するように心がけた。

娘のことも、恨まれているのは変えようのない事実。
でも後悔はしていない。
間違った選択だとは思っていない。

君は、今も今からも、大きく成ってく。
そして私の目の前に産まれてきてくれる。
無事に産んであげられるように努力してく。

10月6日、母子手帳を貰いに行き、2度目の母親としての実感が更に湧く。
中途半端な育児しかしてきていないのに...
本当に育児が出来るのか...

つわりが既に病的に辛いので、とりあえず妊娠継続中のトラブルを避けたいと思った。

頼れる身内がいないので、何かあっても信頼できる人がいない。
それが少し心細いのと、辛いと思っていたのは確かだ...。

此処は住み慣れた処でもなく、君のお父さんの産まれ育った場所。
私にとっては知らない場所。
それも不安のヒトツだった。

とにかくシッカリしないといけない。
まず、つわりを頑張って乗り越えないといけない。
娘の時は産むまで続いたつわり。
どうなることか...。



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