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落ちこぼれの成り上がり 〜劣等生の俺は、学園最強のスーパーヒーロー〜
本編 生裁戦士セイントカイダー
第14話 予期せぬ来客
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のように、目頭を熱くしながら激しく食い下がる。
 ここまで頼まれたら普通は譲ってしまうものなのかもしれないが、こればかりは俺も譲れない。

 このためだけに、俺は痛みに耐えてまでセイントカイダーを選んだんだから。

「舞帆。桜田も、お前の母さんも、お前が大事だから戦うんだ。俺もお前に、無事でいて欲しいんだよ」

「でもっ……」

「お前は何の心配もしなくていいんだ。俺が絶対に、戦わなくていいお前の、当たり前の日常を守るから」

「……」

 何も言わず、黙り込む舞帆。
 俺は彼女の恩に報いる機会を、ただ願った。

「頼むよ。頼む。もう一度だけでいいから、俺にお前を守るチャンスを――」

「その必要はない」

 その時。

 この中の誰のものでもない、男の声が聞こえた。

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