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転入生6
転入生6
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僕は、転入生から聞いた秘密を聞いて、ひっくり返ってしまった。

い、痛ッ・・・。その話、本当?
「ええ、もちろん。私が嘘をつくわけないじゃん。お願い、信じて!」
わ、分かったよ。びっくりさせちゃ、困るなあ。
「え、千ちゃんのこと、もう一回言うよ。意外なつながりがあるって、今度は本気でアピールするから」

はい。
怖い。千ちゃんのこと、そんなに気にしている人だったっけ・・・。

「いい?」
綾瀬は耳元で話した。

「千ちゃんはね、実はフランス生まれで両親は日本人だったの。幼稚園の頃も幼なじみで、クラスは毎年一緒。とてもとても優しくって、暇な時は遊びに誘ってくれた。年長の頃は両想いで、帰りのバスはいつも千ちゃんの隣。ウチはその時寝ちゃったかな。そんな時、バスの端っこに置いてある掛け布団をかぶせてくれた。どんな日も、どんな日も。一緒にいてくれた。そんな千ちゃんが好きだった」
千ちゃんはなんで日本語喋れるの?
「それは両親が日本人だからでしょ、何言ってるの」
勉強になりましたー。

「もういいや。終わりにしよ」
え、なんで。
「だって、見占めて聞いてくれないんだもん」
わ、分かった。聞くよ。きちんと聞くから、続き言って。
「むーり。理由はこれだけじゃないんだから」
言ってしまいましたね。
「ええ、そうよ。言ってしまったんだもの」

え、「だもの」?
これって、僕をお父さん扱いしているって意味?

僕は顔が赤くなった。

「顔、赤いじゃん」
うん。赤いよ。
「大丈夫?」
・・・ペンキで塗ったみたいに、赤い?
「・・・は?」
怖い。本当に、怖い。
「熱、出てるの?」
・・・。
綾瀬は僕のおでこに手を当てた。
「す、すごい熱・・・」
ね・・・熱?
「たぶん、計ったら三十八度〜四十度くらいあるんじゃないかな」
三十八度〜四十度!?

「ウチ、電話持ってる。ウチに執事がいるから、電話して向かいに来てもらおう」
綾瀬、お金持ち。やっぱりお金持ち。
「ねえ、友達がすごい熱が出たの。急いで来て」
「場所はどちら?」
「ひ、比呂くん。ここどこかわかる?」
いつもなら覚えているけど、頭が痛くて思い出せないや・・・。
「やっぱりすごい熱なんだ」
グラ・・・・・。
「通学路通ってきて。今は歩道橋の近くなの」
バタッ・・・・・。
「た、倒れた!」
「ええ!?倒れたって!?」
「今すぐ救急車を!!」
「わ、分かりました。救急車を呼べ」
「あの、お父様に代わってもらっても・・・」
「お父様ですが、今はご出張で家を出てもらっています」
「お母様は?」
「今日の夕飯の材料を買いに外出してもらっています」
「おばあ様は?」
「お母さまについて行っています」
「おじい様はいな
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