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IS《インフィニット・ストラトス》〜鉄と血と華と〜
第二話 三日月・オーガス
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千冬は目を疑う、そんな筈はと……何故彼が此処に居るのかと。
「あーえっと、敬語じゃないとダメだよね。三日月・オーガスです、宜しくお願いします」
「あ、ああ……」
「?」
首をかしげる三日月。千冬は彼と視線を合わせず何処か焦っているようであった。だが何とか持ち前の冷静さを取り戻し
「話は束からある程度聞いていたが……オーガス、お前は男だろう?何故束はお前をこの学園に……」
「俺がISを使えるからじゃないかな」
「!?」
再び千冬の表情が変わる。この少年は今何と言った?ISを使える?そんな筈はない、ISとは女性にしか扱えない絶対的な兵器。それを男である筈の三日月が使える筈が……しかし束が送り込んできた存在だ。可能性は高いとみる。
「……にわかに信じ固いが、わかった。これから寮へ案内しよう……それと言葉使いは改めてもらうぞ」
「あ」
しまったと言わんばかりに三日月は頭を掻く。
「何でだろうな、あんたとは初対面の筈なのにこう話してると……」
「何だ?」
「……ううん、何でもないや」
「そうか、では着いてこい」
※
「……」
三日月は学園内を案内され、寮へと連れてこられたのだが周囲からの視線が集まっている事に気づく。
あちらをみても女子、そちらをみても女子。IS学園とはIS関連の事を勉学するための学園、女子しか居ないのは当然。
「気になるか?」
「別に」
「そうか……着いたぞ」
部屋番号は1025、千冬が室内に入り三日月もその後を追う。
「へぇ」
三日月に与えられた部屋は中々に広く、そして綺麗な外観であった。下手なホテルの一室よりも良いのではないだろうか。
「ここがお前の部屋となる。私は少し席を外すが、お前は此処で休んでいろ。学生服に着替えるのを忘れるなよ」
「うん」
千冬はよしと呟き、三日月を残して部屋を後にする。
「……」
彼女は人気のない場所へと赴き携帯端末を取り出すと、何処かへ電話をしようとしていた。数秒間のコールの後……
『ハロハロ束さんだよー!やーやーちーちゃん!』
電話の向こうから聞こえてくる元気な声、どうやら相手は篠ノ之 束のようだ。
「束、今回電話をしたのは――」
『わかってる、わかってる!ミーくんこと、三日月・オーガスの事についてだね!』
ならば話は早い、千冬はそう呟くと彼女が言葉を放つ前に
『ちーちゃんの想像通り。彼は三年前に誘拐されたちーちゃんの弟……『織斑 三夏』だよ』
※
「……」
休んでい
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