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ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ
19話「犬さん、輸送部隊で内政チートする」
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ぶろぐvar
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義勇兵団を結成して――すぐにモーニャンがツッコミを入れてきた。

「もぎゅ、もぎゅ、もぎゅー」

「口の中にいれたパンを全部食い終えてからにしろ!
何を言っているのか分からん!」

1分ほど待つと、ゆっくりとモーニャンがパンを咀嚼して食べ終えた。
なんて食い意地が凄い狐娘なのだろうか……まぁ、こんな貧困すぎる村で生活していれば、誰でもこうなるわな……。
人間の大家族も、他者に遠慮する奴から次々と餓死するし……。

「ねぇねぇ、ワァン様。
人間が数日分しか食料を持てないって分かったけど……私たちも似たようなもんだよ?
どうするの?ご飯食えないの嫌だよ?」

「それは、これで解決だ」

そう言って、僕はとっても大きいリュックサックを持ち上げた。
動物の皮と、豪邸にあった要らない布で作った入れ物である。
細工スキルを使って仕上げたから、かなり酷使しても破れる事はないだろう。

「ワァン様、なにこれ?」

「リュックサックっていう入れ物だ。
無理をすれば、食料一ヶ月分くらい入る。籠の上位バージョンの道具だと思ってくれれば良い。
あと、そこらへんの植物から作った靴もあるぞ」

靴というか、草鞋(わらじ)の類だが、何も履かずに山道を歩くよりはマシである。
量産しやすくて、軽くて持ち運びやすいから便利だ。
獣人の足は怪我をしても、すぐ治るが、その際にカロリーや栄養を消費するから、靴があれば省エネに繋がる。
兵士の仕事は、基本的に歩く事が一番大事だ。それを補助できる靴は地味に役に立つ。

「えと、まさか……?」 モーニャンは僕が何をやろうとしているのか、気づいたようだ。

「……かつてローマ帝国の偉い軍人が言いました。
なに?食料を戦場まで輸送できない?
逆に考えるんだ。荷物を均等にして、兵士に荷物をたくさん持たせればいいやって」

『大マリウスねたを知っている奴なんて、異世界にいないよー!犬さんー!』
『もう、2000年以上前の人物ですお……懐かしいですお……』

戦場への物資の輸送は難しい。
特に森や山だらけな場所だと、狩りをする部隊編成して、現場で食料を得た方が効率が良いくらいだ。
たった50人の義勇兵団でも負担はかなり大きい。
一日中、動き回る事を考慮すると……1日に最低でも1kgの穀物を食べさせて、水は3リットルほど飲ませた方が良いだろう。
そうなると、1日に消費する食料は50kg。
一ヶ月以内に戦争を終わらせると考えても、1500kgの穀物を消費するんだ……。
一人あたり、50kgの穀物を持たせれば、余裕すぎるな……。天然のダム(山)から湧水を飲み放題だし……。
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