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宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長
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いも得意です。多少の手綱を必要としますが、問題ありません」

「そうか。よろしく頼むよ、永井二等宙佐」

「はい?」

あれ、もしかして貧乏くじを引かされたか?







「ヤマト計画ねぇ。イズモ計画の方がまだ現実味があったな」

渡された命令書を読みながら副長の酌で一杯引っ掛ける。

「あれ?艦長ってイズモ計画のことをご存知なんですか?」

副長がツマミの合成ジャーキーを口にしながら尋ねてくる。

「一応誘われたから。まあ、現実的に移住してそっちにもガミラスが来たらどうするんだよって話だからな。それなら降伏した方がいいと思うんだよな」

「それで、ヤマト計画とは?」

「部外秘、まあ搭乗員リストに副長も入ってたから良いか。簡単に言えばガミラス以外の宇宙人が地球を元に戻せるものがあるからちょっくら取りに来ないかって話がそこそこ前からあったらしい。そんでもってそれを取りに行くために新造の宇宙戦艦を作ってたんだとよ」

フソウに積んであった実弾とかミサイルとか魚雷もこの戦艦に搭載するための試作品だったらしい。あれは役に立った。

「ちなみにそこまでの距離は?」

「16万8000光年。いやぁ、長生きしないとな」

「地球、滅んでますよね、それ」

副長が呆れながら炭酸水を飲む。

「まあ、普通に考えてワープが実用化されたんだろうな。たぶん、その宇宙人からの技術提供で。火星で拾った奴らが何かを持ち込んだって噂が流れてきたからな。たぶん、それだろう」

「それで、そのヤマト計画で艦長は副長に降格ですか」

「沖田司令も艦長に降格だからな。上の辛いところよ。階級上がるけど」

「ということは一等宙佐ですか。おめでとうございます」

「おう、ありがとさん。給料上がらないけどな。ったく、貯金どころか資産も全部売り払って酒を大量に持ち込むか。最長で1年の任務らしいからな」

「その前にどうやって持ち込むんですか?」

「いつもはまあ、賄賂で誤魔化した上に別ルートで持ち込んでるんだが、今回はちゃんと土方宙将と沖田司令から許可証を貰ってきたから堂々と私室に持ち込む」

土方宙将は苦い顔をして、沖田司令は苦笑していたがちゃんと文書でくれたから楽に持ち込めるな。

「気合い入れて生き残りに行きますか」

「お供します、艦長」



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