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ヘタリア学園
第十一話  文化交流で気落ちして

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第十一話  文化交流で気落ちして
 かくして日本の家にそのまま遊びに来たイタリアでした。日本の家の図書館で読書三昧です。
「やっぱりいいよね」
 今見ているのは日本の絵画でした。
「日本の絵画ってさ。独特で」
「独特ですか」
「うん、浮世絵なんか特にね」
 イタリアは側にいる日本にそう応えます。浮世絵の派手な色彩を楽しみながら。
「俺大好きだよーーーー」
「イタリア君にそう言って貰えると恐縮です」
 日本も心なし嬉しそうです。広い何処か西洋と東洋の趣きが入り混じった図書館は実に静かです。二人で日本の絵画を見て楽しんでいるのでした。
「その辺りは絵画コーナーなので好きなように見て下さい」
「有り難う」
 イタリアは日本の言葉を受けてさらに本を探します。
「じゃあ・・・・・・って。ええっ!?」
 しかしここで何かの本を見て。激しいショックを受けてしまったようです。
「駄目だ、勝てないよ」
 イタリアの元気が急にしぼんでいっています。そのあまりもの落ち込みように日本も気付いて声をかけるのでした。
「あれ?どうしたんですか」
「・・・・・・ちょっとね」
「ちょっとって」
 どう見てもあまりの落ち込みようが気になった日本がイタリアの前に置かれている本を見て気付いたことは。
 それは日本の家の春画でした。それを見てハッと気付く日本でした。さしものイタリアもこれにはあまりに刺激が強くまた適わないと思ったようです。


第十一話   完


                                     2008・1・6

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