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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
47.愛する者を守る為ならば鬼にでも悪魔にでもなれる。きっと…
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<デモンズタワー>
エクリーSIDE

私は光の教団に裏切られた。
地位を使い、懸命に布教活動を行ったきたと言うのに…
此度の件で、私の地位を強固なものにしてグランバニアを牛耳り、国民全てを信者にする計画だったのに…

しかし、光の教団の計画は違った…
リュカを誘き寄せ殺害し、魔族がリュカに化けグランバニアを支配するのが目的だった。
そんな事をさせる訳にはいかぬ!
早くリュカに…いや、リュカ様にお知らせせねば…

だが私は魔族共に足を折られ、塔の中で置き去りにされている。
野垂れ死にさせるつもりだろうか?
耳を澄ますと、こちらへ近づく足音が聞こえる。
私を殺す為に来たモンスターかと思い息を殺して身構えた。
「………国務大臣……」
現れたのはリュカ様だった!
なんと、たった一人でこの塔を登って来たのだ!

「リュカ様。これ以上先に進んではなりませぬ。これは罠です。リュカ様を殺して魔族が成り代わる罠です」
リュカ様は冷たい瞳で私を見下ろし、私の言葉を聞き続ける。
憎悪などと言葉では言い表せない目で見下ろされ、恐怖で喋れなくなりそうになるが、気力を振り絞って伝えねばならない事なのだ!
「お許し下さい、陛下…私は光の教団を広める為に地位を利用し固執しました。しかし魔族と手を結ぶつもりはありませんでした」
「もういい…」
い、いや…良くない!
何としてもこれ以上進ませる訳にはいかないのだ…

「しかし私「もう、喋るな!」
リュカ様の怒号が私の言葉を遮る。
「ビアンカの誘拐を手引きしたお前を俺は許さない」
その言葉を言い終わる前にリュカ様は剣を振り切っていた。
私の…意識も…遠退いて…行く…

エクリーSIDE END



<デモンズタワー>
ビアンカSIDE

私は今、塔の最上階に囚われている。
凶悪なモンスターが蔓延る禍々しい塔の最上階に…
そして私の前にリュカが居る。
私を助ける為に一人でこの塔を登ってきたのだ。
「リュカ!来てくれたのね!?……でも…来てはいけなかった…アナタを殺してすり替わる為の罠なの!お願い、逃げて!」
そこまで言い終わると、私は見えない力で弾き飛ばされた。
壁に身体を打ち付け、苦しくて声も出ないでいる。

「グランバニアの王よ!お前は王としてあるまじき過ちを犯した。王とは国民を守る為に存在する。にも関わらず、お前はここに来た。たかが一人の女の為に…その行為、万死にあたいする!」
言葉とは裏腹に、ニヤケた表情で語る化け物馬のジャミ…
「黙れ馬!家畜如きが王について語るな!」
その刹那!
リュカが馬の化け物、ジャミに斬りかかる!
が、リュカの剣はジャミの身体まで届かない。
ジャミの身体を特殊な結界が覆っている。

「ふは
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