EPISODE13.想い繋がりて、空晴れ渡る
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「司令官 姫巫女フィーネ、現時刻をもって、チームセイギのリーダー、キョウヤ・タカナリの、死亡を確認しました。」
「そんな!」
「嘘だろ!?あいつが死んだなんて!」
「タカナリが死ぬなど、あり得るものか!」
フォルテの言葉に、響達は驚く。
「そうだよフォルテさん!絶唱を使ったからって、そんな風に決めつけないで!」
美冷も反論するが、
「現実から目を背けないで。ボクの手に落ちて来たこの銀色の破片。これはキョウヤの背骨に埋め込まれたトライデントの破片だ。これがキョウヤの身体を離れる時はただ一つ。キョウヤが死んだ時だけだ。」
フォルテは事実を淡々と話す。
『解っている。それ以上何も言わなくていい。フォルテも辛いのは解る。フォルテ、今から私もそちらへ向かう。そちらの世界の私が犯した罪は、私自身ではらす。』
「無茶です。司令官には戦うことなんて」
『私が今まで、何故完全聖遺物を集めて来たか、それはこういう時の為だ。それに、こうでもしないとこの身体の持ち主に示しがつかない。解ってくれ、フォルテ。』
「……はい。解りました。無理はしないで下さい。」
フォルテは自分達の世界のフィーネと連絡と取り合う。
「言ったはずだ。無駄な足掻きだと。」
フィーネは響達に言う。
「フィーネ、何をもってそのようなことを!今すぐ撤回しろ!」
翼はフィーネの言葉に激怒する。
「何故だ?奴のしたことなど、無尽蔵に呼べるノイズの一部を駆除しただけのこと。無意味に等しい。」
フィーネは翼にそう言い返す。
「そんなこと無い!」
「キョウヤは、最後まで自分の使命を全うした。キョウヤはボクの誇りだ!」
市街地の脅威が消え、美冷達も合流するとフィーネと融合しているソロモンの杖を奪い取るクリスがいた。
「おい、フィーネ!あいつを笑うのか!そんなこと、他の誰かが許しても、私が許さない!あいつは、そこの馬鹿達と一緒に、私に歌を歌う楽しさを教えてくれたんだ!」
「私も、真に護ることの意味を教えてもらった!」
「私も、キョウヤさんからいろんなことを教えてもらった!戦うこと、救うこと、他にも色々!それを、無意味なんて言わせない!」
響達は、ノイズとの融合が砕かれ、ソロモンの杖を失ってもなお立ち上がりキョウヤを愚弄するフィーネを渾身の拳で攻撃する。すると、
「その通りだ!キョウヤは、私達ノースガルドの誇り。こちらの世界で、あの人の幻想に捕らわれた私に、一生理解することは出来ないだろう!」
フィーネと同じ声が上空から聞こえ響達が見上げると、楯無に身を包み、右手にはカラドボルグを、左手にはアイギスを握る女性がいた。
「司令官!」
その女性にフォルテは話しかける。
「フォルテも美冷もよく頑張った。あとは私に任せて、二人は救助へ。」
「はい。」
ノースガルドのフィーネ
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