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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第18話 カルバートでの決戦
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side:リィン


 昨日の騒動から一夜が明けて僕とフィー、そしてカイトの三人でリーシャが働いている飲食店『鈴音』に向かっていた。


「しっかしそんな事があったとはなぁ、無事に助かったからいいけどお前らに何かあったら俺が団長に殺されていたな……すまない」
「ううんカイトのせいじゃないよ、わたしの不注意でこうなっちゃったし……」
「いやそれだけじゃない、ここカルバート共和国はD∴G教団の被害を一番受けている国なんだ」
「教団の……?」


 カイトの話に教団の名が出てきたので僕は反応した。


「ああ、他の国に比べるとこのカルバートで子供が誘拐された事件が最も多いんだ、治安の悪さもあるだろうし何より広すぎて国側が把握しきれてないのが原因だろうな、少し前まではエレボニア帝国でもそういった事案が多かったんだが貴族の子供が誘拐されたことがないからかそこまで重要視されていなかった」
「そんな……」
「貴族派の連中は貴族でもない平民の子が誘拐されようと大したことはないとのことらしいが当然鉄血宰相率いる革新派はそれを批判、民の安全を守るためにと鉄血宰相は直属の部隊《鉄道憲兵隊》を結成し大陸全土の鉄道網に配置することで教団の被害は格段に減った」
「それを聞くと革新派のほうがいい人達みたいに見えるね」
「まあ革新派、特に鉄血宰相は多くの平民から支持を受けている一方で無茶な鉄道網の拡大で土地や家を奪われ同じくらい多くの人間から恨まれている、まあどっちが正しいなんてないんだろうがな」
「ふうん……」


 貴族派と革新派か……どんな国でも必ず何かしらの問題はあるがこの二大国家はこれが更に大きいんだろう、まあ猟兵はどんな人間だろうとミラさえ払えば依頼は受ける。西風の旅団も例外はあるが基本は変わらない。


「話がそれたがとにかくこの国で教団の連中が接触してくる事は大いに考えられるから今日から二日間は俺も一緒に行動するぞ」
「でも昨日はこなかったじゃん」
「……実を言うとすっかり忘れていたんだ、すまない」
「えぇ……」


 忘れていたって……カイトって昔から物忘れが多かったから相方のミリアによく叱られていたっけ……でも流石にこれは団長に報告だな。


「あ、もしかしてこの事は団長に……」
「ごめん、流石にカバーは出来ないかな……」
「悪いけどそういう事はしっかりしないといけないから諦めて」
「だよな……はあ、拳骨だけですめばいいんだけどな……」


 カイトが目に見えて落ち込んでしまった、団長の拳骨は本当に岩を砕くから受けたくないんだろう。だが彼はもう分隊長だから下手したら一時間ほど団長との戦闘訓練かも……ご愁傷さま。


「まあ今回の事は次に生かすことにして今は気持ちを切り替えようよ」

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