『恐怖』
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先輩は、親身になってくれる。
最初から心底信頼できる人。
家族になって欲しいと素直に想った。
零の想像する『普通の家族』は、お互いに理解し合って、信頼し合って、安心できる存在。
だったら、血縁関係は無いけど先輩とは家族やなって想った。
先輩は零にとって凄く大事な存在。
家族愛に似た人情か友情か。
もしかして愛情か...。
それは解らないけれど。
全部だったか、それ以上だったか...。
先輩の家に着いて、説明をして状況を把握した先輩は、迷惑がるどころか変わらず優しかった。
朝迄ずっと抱かれてた。
優し過ぎる時間が流れた。
朝、予想通り生活指導が来た。
零はクローゼットの中に隠れてる。
迷惑かけたくないって思ってたのに甘えてしまって手遅れな状態になった。
先輩と、川の傍に行った。
山に通じるとこに行った。
選択肢を与えられた。
先輩の新生活支度金、数十万を持って山から抜けて逃亡生活。
もしくは帰って謝る。
この期に及んでまだ帰りたくないとか思った。
迷惑かけてるのも解ってるくせに、其れより何より、もう二度と逢えなくなるって事が辛かった。
どうしても離れたくなかった。
怖かった。
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