『休み時間』
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学校での休み時間、それは零にとってタバコ休憩、もしくは自由にバスケができる時間だった。
クラスから離れて一息つける時間。
女ばっかりの空間は醜いから、教室は居心地が相当悪い。
先輩と出逢って、先輩の仲良しさん達と関わるようになって、零那の休み時間は変わった。
タバコよりバスケより楽しい時間になった。
意味のないことばかり話して騒いで笑ってる。
でも、そんな時間が、零にとって最も意味の有る時間だった。
休み時間が楽しみすぎて、学校が楽しくて仕方なかった。
施設に帰らなければならないという現実が苦しくて仕方なかった。
今迄生きてきて『楽しみ』というものが他の子より遥かに経験乏しい。
何でもない休み時間が尊いもののように感じる。
こんな気持ちは今迄感じたことがなかった。
先輩のおかげで幸せな気分だった。
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