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ソードアートオンライン ー青黒剣士ー
プロローグ それは近未来でとても遠い世界

前書き [2]次話
チッチッチッチッチ・・・


小さな電子音が頭の脳に響く


現在2022年11月6日午前11時56分


時間が13時になると すべてが始まる



-ソードアートオンライン-



それは、私たちの世界のもう1つある近未来でとても遠い世界「仮想(VR)世界」にあるゲーム。


人は皆「SAO」と呼んでいる。

正式サービスが始まる半年前に「ベータテスト」が行われ、1000人の募集があった。


応募したが、応募人数がとても多く、もちろん落選した。


そして本日、ついに正式サービスが始まる。


ゲームをするには頭に取り付ける「ナーブギア」。


内部に脳に送る電子信号を備え付け、ゲームが始まると同時に、ナーブギアは脳に神経の動きを止めさせ、命令をゲームの中に送り込む。


同時に体は睡眠体制に入る。最先端のゲーム技術だ。


開発者は「茅場昌彦」。


昔は弱小ゲーム会社「アーガス」で働いていた研究員だったが、最大手と呼ばれるまで成長した原動力になった。


若き天才ゲームデザイナーにして量子物理学者。


俺はその男にとてもあこがれていた・・・ ナーブギアの発売3日前に店頭に並び、販売当日までずっと待っていた。


初回限定品は全国で1万台が売られる。


そしてついに開店と同時にものすごい勢いで売り場に行き、念願のナーブギア&ソードアートオンラインパッケージをGETすることができた!すぐさま家に帰り、今に至る。




チッチッチッチッチ・・・


これからどんな物語が始まるのだろう。


わくわく感が止まらなかった。


しかし俺、いやまたはナーブギアを手にしたすべての"ゲーム中毒者"は、そのわくわく感がこのあと恐怖に陥るなど誰も知らなかった。




チッチッチッチッチ・・・


さあ、まもなく12時だ。俺はナーブギアを最終装着し、電源を入れる準備をした。




59分56.57.58.59.「13時!」



ピッ!




電子音が鳴り、CPUファンが回るような音がした。


そして




「Link Start」




体が仮想世界に吸い込まれるようになった・・・


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